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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

不需要期にも高止まりが続く天然ガス、対中貿易赤字対策がもたらすリスク

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年05月23日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。需要の端境期にもかかわらず高止まりしている天然ガス相場を解説します。昨年から相場テーマは特に変わっていないと考えていますが、最新動向や米中関係の影響などについても解説します。 ===================================  不需要期にも高止まりが続く天然ガス、対中貿易赤字対策がもたらすリスク =================================== <不需要期でも高値推移が続く天然ガス> 天然ガス相場が高止まりしている。NYMEX天然ガス先物相場は2月22日の1mBtu=2.522ドルをボトムに3月下旬から4月上旬にかけて3.0ドル水準まで値位置を切り上げたが、5月も一時3.431ドルを記録して1月26日以来の高値を更新するなど、強含みの展開が続いている。昨年12月28日に記録した3.994ドルは下回っているが、概ね冬の暖房用エネルギー需要のピーク時と同値水準を維持しており、しかも上値・下値ともに切り上げ傾向を見せていることには注意が必要である。 一般的に、2~5月(年によっては6月も)は天然ガス需要の端境期になるため、この時期の天然ガス相場に対して押し上げ圧力が強まる必要性は乏しい。もちろん、「需要期→天然ガス価格上昇」、「不需要期→天然ガス価格下落」といった単純な二元論の議論になる訳ではない。例えば、4月の天然ガス価格は過去7年にわたって一度も前月比マイナスとはなったことがない良好なパフォーマンスを実現している。需要期が終了した後の安値に対する反動高と評価しているが、単純にヒストリカルデータだけを根拠に売買するのであれば、3月末に天然ガスを購入し、4月末に手仕舞うことにも一定の優位性が認められる状況にある。
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