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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

中国投資家の思い付きに左右される天然ゴム相場、ビットコイン人気が続く

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年03月15日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム相場の短観です。現在のゴム相場は不安定な地合が続く投機だけの場と化しており、瞬時に地合が180度転換することも珍しくない状況です。こうした中、天然ゴム需給、投資環境などを検証して、論点整理を行います。 ===================================  中国投資家の思い付きに左右される天然ゴム相場、ビットコイン人気が続く =================================== <需給環境には強弱材料あるも決め手難> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、1月31日に今年最高値となる1㎏=366.70円を付けたが、その後は段階的にコアレンジを切り下げる展開になっており、3月中旬は260円水準で取引されている。今年は年初の263.90円から1月末にかけて100円幅の急伸地合を形成したが、その後の1か月半でほぼ年初の価格水準まで回帰した格好になっている。 もっとも、現在の天然ゴム相場を分析するのは、極めて困難な状況になっている。昨秋以降の天然ゴム相場急騰に関しては、主に人民元安を起点とした中国におけるコモディティ投資活性化の中に位置づけられるものであり、通貨不安が実物資産に対する投機マネーのシフトを促した結果であった。円安で円建てコモディティ価格が上昇するのと同様に、人民元安局面では人民元建てコモディティ価格が上昇するのが基本パターンであり、人民元相場の動向が有効な投資判断指標として機能していた。しかし、3月は人民元安環境にあっても人民元建ての上海ゴム相場が急落しており、少なくとも従来の「人民元安→上海ゴム相場高→東京ゴム相場高」というロジックは成立しない状況になっている。
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