□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年03月14日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。FOMCのシナリオ分析です。今回のFOMCを受けて、金価格に対してはどのような影響が想定されるのか、強弱双方のシナリオを検証してみます。 =================================== 3月FOMCの注目ポイントを検証する、金価格への波及経路を把握する =================================== <3月FOMCの論点整理> 3月14~15日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。CMEのFedWatchによると、同会合での利上げ確率は95.2%まで織り込まれており、この議論には既に終止符が打たれている。3日にイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が3月利上げの正当性を指摘したことに加えて、10日に発表された2月米雇用統計が雇用環境の改善傾向を示す中、もはや利上げ見送るには突然に世界の株価が暴落する、大規模なテロが発生するといったテールリスク的なショックが要求される状況になっている。従来は5月または6月の利上げがメインシナリオになっていたが、4~5月にはフランス大統領選を控えていることもあり、「できる内に今年最初の利上げは消化しておきたい」との判断も働いている模様だ。 今回の利上げサイクルは2015年12月が一回目であり、二回目の利上げとなる16年12月までは実に1年という長い時間が要求された。しかし、三回目の利上げまでは3か月までタイムスパンが一気に縮小する見通しであり、利上げペース加速に対する警戒感が求められる状況になっている。… … …(記事全文4,216文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)