□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年02月21日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム相場の短観です。相変わらず荒れた値動きになっていますが、天然ゴム相場の現状と今後と考える幾つかの論点について検証を行います。 =================================== 中国市場で鉄鉱石の上昇再開も、天然ゴムは調整局面から抜け出せず =================================== <1月の豪雨はひどかったが…> コモディティ価格の決定要素は多岐にわたるが、昨年後半以降は天然ゴム相場の動向を分析することは困難を極めている。昨年前半は1㎏=150円の節目を割り込んでいたのが、今年1月31日の高値は366.70円に達している。一方、その後は2月7日の293.10円まで急反落したと思ったら、2月14日の328.00円まで切り返し、その後は2月20日の287.10円まで再び急落するなど、特に1月下旬以降は1週間程度の時間軸で急騰・急落が繰り返される極めて不安定な地合になっている。 これが天然ゴムの国際需給見通しに何か大きな修正を迫るようなイベントが相次いでいるのであれば、荒れた相場展開にも一応の説得力がある。特に気象要因などから供給環境が不安定化している際には、農産物価格の動向が不安定化することは決して珍しいことではない。いわゆる「天候相場」と言われる相場環境だが、天然ゴムも農地で生産される植物性の資源であり、特に短期スパンの供給見通しが一変することは少なくない。… … …(記事全文4,318文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)