□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年01月11日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今週に入ってから、再びOPECの政策調整に懐疑的な見方が広がり始めています。まだ協調減産が1月に履行されるか否かは大きな不透明感がありますが、年初からの主な動きを整理してみましょう。 =================================== OPEC/非OPECの協調減産は成功するのか、年初からの動きを確認する =================================== <底固いものの伸び悩む> NYMEX原油先物相場は、年初の取引で1バレル=55.24ドルまで値位置を切り上げ、石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国が協調減産で合意して以降の最高値を更新した。2017年年初から協調減産合意は実行に移されることになるが、主要産油国からポジティブな動きが報告されていることが好感された結果である。為替市場でドル高圧力が一服していることも支援材料となり、昨年12月下旬と同様に50ドル台前半をコアレンジとした取引を踏襲した。しかし減産スタートと連動して、そこから一気に50ドル台後半まで取引レンジを切り上げることには失敗し、直近の1月10日終値では50.82ドルまで値位置を切り下げ、昨年12月16日以来の安値を更新している。 OPEC加盟国・非加盟国の政策調整の実現について「悲観」と「楽観」が交錯する中、底固いものの上値を攻め込むこともできない時間帯を迎えている。協調減産の履行についてポジティブな材料が見られれば買われ、ネガティブな材料がみられれば売られており、当面はニュース報道のヘッドラインに一喜一憂する展開が続きやすい。… … …(記事全文5,291文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)