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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

2017年の天然ゴム価格を考える ~中国資本流出を阻止できるかが焦点に~

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年01月10日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。2017年の天然価格見通しです。天然ゴムは2016年に最も大きく上昇したコモディティ相場の一つですが、2017年の相場ポイントを検証します。 ===================================  2017年の天然ゴム価格を考える ~中国資本流出を阻止できるかが焦点に~ =================================== <2017年のゴム相場は投機で決まる> 2016年のTOCOM天然ゴム先物相場は、4年ぶりに前年比でプラスを記録した。13年の28.00円安に続いて、14年61.20円安、15年54.30円安と断続的に値位置を切り下げる展開が続いていたが、16年は104.90円(66.0%)の急反発が実現している。年間安値144.50円(2月12日)に対して高値は291.70円(12月16日)に達しており、15年安値153.00円は下回ったものの、約10カ月という短い期間でほぼ二倍の価格水準を実現した格好になっている。 天然ゴム相場は11年の535.70円をピークにダウントレンド入りしており、16年前半までは比較的単純な相場ロジックに支配されていた。すなわち、中国など新興国経済の成長鈍化と2000年代中盤に作付けされた樹木からの収穫開始で生じた需給緩和圧力を、価格低下によって是正する動きが優勢になった。14年後半から原油相場が急落したのとほぼ同じ相場ロジックであり、価格低下で需給リバランスを促す動きが活発化し、世界同時金融危機直後の2009年3月以来の150円割れが実現した。需給リバランスの遅れを考慮すれば、生産期に相当する下期には一段安の可能性も想定できたが、ここで相場テーマの転換が実現した。従来の需給分析に基づく値下げプレッシャーが、上海ゴム相場主導の値上げプレッシャーに180度の方向転換を迫られたのである。
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