□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年08月01日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。プラチナ相場の短観です。これまで金相場の軟化、パラジウム相場の急伸でも膠着状態にあったプラチナ相場が再び動き始めています。現在のプラチナ相場を支配する論理を中心に検証します。 =================================== 7月のプラチナ相場は100ドル超の上昇に、月末の急伸地合を再考する =================================== <やはり上値圧迫要因は金相場だった> NYMEXプラチナ先物相場は、1オンス=1,100ドル水準での保ち合い相場を経て、月末には1,150ドルまで値位置を切り上げる展開になっている。5月3日の1,092.30ドルをピークにイギリスの欧州連合(EU)離脱が決まった直後には一時955.30ドルまで急落していた相場だが、その後は欧州リスクの拡散が回避されたことが好感され、他リスク資産の上昇と連動する形で1,100ドル水準まで上昇していた。しかし、7月中旬は同じ白金族(PGM)のパラジウム相場が連日の過去最高値更新になっても、プラチナ相場は1,100ドル水準での保ち合いに終始し、明確な方向性を打ち出せない展開になっていた。こうした中、月末を前に一気に50ドル幅の上昇を実現できたことは高く評価できる。… … …(記事全文5,130文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)