□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月16日第141号 ■ ============================================================== 誰の為の訓練というのか ============================================================== きょう2月16日の各紙が書いていた。 きのう2月15日に自衛隊が初めての邦人の陸上輸送訓練をタイで行ったと。 なぜタイなのか。 それはタイで合同軍事演習「コブラ・ゴールド」を開催中であるからだという。 なるほど。今後次々と海外での行われる合同軍事演習のたびに、同様の訓練が行われるということだ。 それはいい。 しかし、記事には訓練に参加したのは日本大使館員ら約70名となっている。 邦人救済の訓練なら邦人を対象にした訓練でなければおかしい。 これは自衛隊の為の官製訓練だ。 自衛隊法改正で大手を振って行えるようになる自衛隊海外活動のデモンストレーションだ。 これによってますます自衛隊改正の効用を国民にアピールできる。 相乗効果だ。 しかし、そのような事態が起きないようにすることこそ、政府が真っ先に考えなければいけないことだ。 しかも自衛隊が海外で邦人救済しなければならないような事態になれば手遅れだ。 そして、そのような事態を、政府も自衛隊も決して望んではいない。 命あっての政府であり、自衛隊であるからだ。 そうなのだ。 これは、誰もその必要性を否定できない「邦人救済訓練」という名を借りた、自衛隊の自衛隊による自衛隊の為の訓練である。 膨れ上がる防衛省の予算を使った、平和的な日本の軍隊(自衛隊)の仕事づくりである。 恰好をつけた、税金の無駄遣いである。 いま自衛隊は、間違いなく政府に守られた成長産業である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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