□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月15日第139号 ■ ============================================================== 知事になって一度も辺野古に足を運んでいない翁長知事の衝撃 ============================================================== きょう2月15日の朝日新聞の記事を読んで初めて知った。 翁長知事は就任以来一度も辺野古に足を運んだことがないというのだ。 その事だけでも驚きだが、辺野古に行くべきだと進めた沖縄県選出の国会議員に対し、「偏った見方をされないだろうか」と答えたという。 そのこころは、辺野古で抗議行動を行っている反対派と距離を置く保守系支持者への気遣いがあるという。 この事をとらえて翁長は仲井真の二の舞いだと即断するつもりはない。 翁長候補の時から反対していた左派の人々から言えば、だから翁長では最初から駄目だと言っただろう、という事になる。 実際のところ、辺野古目立て検証委員会の顔ぶれをみて翁長知事の正体が見えたと批判する声が私の耳にも入って来る。 しかし、翁長氏だから仲井真知事を破ることが出来たのだ。 それ以外のどの候補も論外だった。 問題は知事になった後の翁長氏の出方だ。 辺野古移転を阻止することがすべてに優先されるはずだ。 左派に偏ったと見られる事への懸念があり、それが辺野古移転阻止にマイナスになると思うなら、それもいいだろう。 左派の抗議だけでは安倍政権は微動だにしない。 しかし、いまや知事になったのだ。 あらゆる権限を行使できる。 仲井真知事の時に抗議活動が起きるのは当然としても、翁長知事になった後も抗議デモが続くようでは、やはりおかしい。 翁長知事になったら、抗議など起きないように、安倍政権に辺野古強行を止めさせることが先決だ。 もし安倍政権がそれに応じないなら、その時こそ、自ら抗議デモの先頭に立って戦うべきだ。 本気で辺野古移転を阻止するつもりなら、右も左もない。 ましてや知事になって一度も辺野古に足を運んでいないということは、やはりおかしい。 私はまだ翁長知事に期待している。 安倍・菅政権が面接を誇示し続けるのは、そのうち沖縄が分裂すると思っての事ではないのか。 そんな安上りの戦略に乗ってはいけない。 翁長知事の周りには、左派も右派も抑え込む事のできる強力なブレーンはいないのだろうか。 なによりも翁長知事の考えはどこにあるのか。 私の期待が失望に変わることのないよう、翁長氏が動きだすことを願うばかりである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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