□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月7日第118号 ■ ============================================================== 野党は人質事件の検証の為に田中考氏の国会招致を要求せよ ============================================================== たったいま(2月7日午後6時半ごろ)TBSテレビ報道特集「徹底検証イスラム国人質事件!水面下の動きとは」を見終えて、急いでこの原稿を書いている。 これはとても衝撃的な番組だ。 あのイスラム法学者である中田考氏との単独インタビューを流し、そこで、これまで一切報じられなかったイスラム国司令官と中田氏のメールのやり取りを紹介したのだ。 その内容は衝撃的だ。 後藤氏の生死に影響を与えざるを得ないようなやりとりが行われていたのだ。 それが今頃になって民間テレビの前で、お茶の間に流されたのだ。 この報道番組が投げかけた問題は、果たして外務省が中田氏をどう評価し、今度の人質事件の救出に中田氏の持つイスラム国とのパイプを活用したか、しなかったか、である、 野党はこのTBSの報道番組を取り上げ、ただちに中田氏を国会に参考人招致して証言させるべきだ。 安倍政権の対応のまずさが明るみになり、安倍政権は吹っ飛ぶだろう。 それにしても、中田氏とイスラム国司令官とのパイプの太さにあらためて驚かされる。 米国なら中田氏は間違いなくテロの一味とみなされて、たちどころに逮捕されるだろう。 そして司法取引を持ち掛けて、中田氏をダブルスパイとして活用するだろう。 ひるがえって日本政府の対応はどうか。 かつてこのメルマガで書いたと思うが、外務省は二つの観点から中田氏と距離を置い来たに違いない。 ひとつは、中田氏のような人物にイスラム国とのパイプ役を頼むのは、外務官僚のプライドが許さないからだ。 そしてより深刻な理由は、日本政府が中田氏と一体となってイスラム国と直接交渉する事が明らかになると、米国が激怒して安倍政権が危うくなるからだ。 それでいて、外務省は中田考氏の持つイスラム国との太いパイプは活用したい。 だから領事部という政策判断の出来ない弱小部局に押し付け、いざとなれば領事部の邦人保護の範囲内だと言い逃れる。 おそらくそう考えていたのだろう。 領事部は中田氏から受け取った情報の重要さに気づかず、逆に外務省の内情は中田氏を通じて筒抜けになり、今度の人質交渉の過程で、日本政府は決定的な救出のチャンスを逃したしまったのだ。 とにかく、このTBSの報道特集は、安倍政権の失策と、それを隠す安倍政権の大ウソを見事に国民に教えてくれた。 繰り返して言う。 野党は中田氏を直ちに国会に参考人として招致し、思う存分喋らせるべきだ。 今度の事件の本質が見えてくる。 安倍政権は窮地に立たされる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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