□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月7日第117号 ■ ============================================================== 米国に命令されて空爆に突き進む哀れなアブドラ・ヨルダン国王 ============================================================== ものすごい勢いでヨルダンがイスラム国に対する空爆を行っている。 ヨルダンはそれほど強い軍事国家か。 ヨルダン国民はそれほど好戦的か。 もちろん違う。 その背後にあるのは米国だ。 私がそう確信したのは、テレビでたまたま見たひとつの画像によってである。 イスラム国に投下するミサイルの上に兵士が落書きをしている。 イスラム国を許さない、これは報復の始まりだ、そういう文字が書かれている。 この光景は11年前に私がレバノンの新聞で見た光景とそっくりだ。 あの時イスラエルがパレスチナのガザを激しくミサイル攻撃していた。 イスラエルの幼い女の子が、ミサイルに「テルアビブより愛をこめて」と書いている写真がレバノン紙に掲載されてた。 それを見た私は悲しく思ったものだ。 戦争やミサイルの何かを知らない幼い女の子に、そのような文字をミサイルに書かせて宣伝する国。 それがイスラエルであり、そのイスラエルを軍事的に支える米国である。 イスラム国との戦いは、まぎれもなく米国とそれに自爆攻撃で抵抗するアラブの抵抗者との終わりなき戦いだ。 アブドラ国王は、そのような米国に命ぜられるままに従う哀れな国王である。 あそこまで白人に弾圧されても和解を主張したネルソン・マンデラ。 白人の拷問で死んでいった黒人の報復の叫びを抑え、国民の反発を受けてもなお和解を貫いたネルソン・マンデラ。 いま彼が生きていればどういうメッセージを発するだろうか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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