□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月7日第115号 ■ ============================================================== 「権力に迎合したために自滅した朝日の木村前社長」は真実だった ============================================================== 発売中のZAITEN(財界展望社)3月号に、「すべてはこの日から始まった 朝日新聞木村社長・安倍首相『極秘会談』」という見出しが躍っていた。 その見出しにつられて買い求め、その記事を読み、そして深いため息とともに天を仰いだ。 すべては私が推測した通りだった。 その要旨は一言でいえばこうだ。 安倍政権が復活すれば河野談話の見直しや朝日幹部の国会証人喚問がありうる、それをおそれた木村社長ら朝日幹部が、保身のために、先手を打って安倍首相に恭順の意を表し、宴会会談を重ねて迎合し、謝罪記事を出したまではよかったが、思わぬ批判を受け、頼りとしていた安倍首相の援護もなく、見事に自滅した。木村をカモに朝日をハメた安倍官邸の高笑いが聞こえる、というものだ。 まさしく、かつて私が月刊マスコミ市民で毎日新聞OBの田中良太氏が書いた「朝日は権力と戦って敗れたのではない。戦わなかったから敗れたのだ」が、その通りだったということだ。 中村洋子というルポライターが書いたこのザイテンの4ページにわたる渾身の記事は、権力とメディアの光と陰をまるでドラマのように描いた秀逸な記事だ。 それにしても残念だ。 さまざまな批判にも関わらず、朝日新聞はリベラル紙の雄だった。 記者の質も、その記者が書く記事の内容も、そしてまた読者の層も、この国を代表する者たちだった。 だからこそ、敵も味方も、皆が朝日に注目していた。 だからこそ朝日はつぶされたのだ。 朝日の幹部はエリート意識に取りつかれていた。 そのエリート意識の故に自滅したのだ。 もはや朝日は立ち直れないだろう。 どんなに安倍政権を批判しても、誰もついてこない。 いまさら安倍首相に迎合しても、安倍首相は更なる追い打ちをかける。 そして、朝日のメディアとしての終焉は、この国のメディアの終焉を道連れにしたのだ。 木村伊量元朝日社長の責任はあまりにも大きい。 私は外務省づめだった30年前の彼を知っている。 お互いに若かった。 その後の人生を振り返った時、感慨無量なものがある(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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