□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月6日第114号 ■ ============================================================== 山本太郎の勇気ある退席と小沢一郎の沈黙 ============================================================== 報道で知ったばかりだから詳しいことはわからないが、山本太郎議員が参院のテロ非難決議の採決時に退席して、その理由を記者会見で明らかにしたという。 けしかけた手前、これだけはどうしても書いておかねばならないと思って急いで書いている。 山本太郎は、テロ決議のすべてに反対というわけではないが代案を提案したが聞き入れられなかったとして、次の提案をしたことを明らかにしたらしい。 すなわち、1.人質事件のさらなる検証の必要性 2.イスラム国を生んだイラク戦争の総括の必要性 3.決議案の英訳の必要性 4.特定の国名の削除(特定の国名が入ることで有志連合との距離が取れなくなるからということらしい) このうち4.については、必ずしも報道だけではよくわからないが、その趣旨が、私が主張しているように、イスラム国と戦っているのは有志連合に過ぎないという実態を、あたかも国際社会全体がテロと戦っているが如き文言を使うのは賛成できない、という意味なら同感である。 この4点はいずれもまともな提案だ。 とりわけ、今度の事件の更なる検証と、11年前の米国のイラク攻撃の検証は、今度の対テロ非難決議の大前提とも言えるほど重要なことだ。 その提案が一顧だにされなかったのなら、私でも退席する。 それにしても、山本太郎の後に続く議員が一人もいなかったとは驚きだ。 あれだけ安倍首相の今回の対応を批判していた小沢一郎は、同志である山本太郎の退席について、いまのところ沈黙を守っているごとくだ。 なぜだ。 メディアは、この非難決議をめぐる与野党間のやり取りの背景について調査報道をして国民に伝えなければいけない。 安倍政権を擁護する自民党議員が起案し、まともな議論もなく衆参両院で急いで全会一致の決議を成立させのなら、その事自体が安倍外遊の大失策を隠す見え透いた自民党の工作だ。 山本太郎を見殺しにしてはいけない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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