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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

テロ非難決議に反対する議員は一人も出てこないというのか
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月6日第110号 ■   ==============================================================   テロ非難決議に反対する議員は一人も出てこないというのか  ==============================================================  衆院は5日の本会議でテロ非難決議を全会一致で採択したという。  同様の決議は6日の参院本会議でも決議されるという。  同じく全会一致で採択されるのだろうか。  イスラム国が邦人を犠牲にしたことに憤り、断固非難するのはいい。  その非道さを許さないと叫ぶのもいいだろう。  しかし、「テロ」という言葉を連呼して、テロの脅威に直面する国際社会と連携を強めたり、人道援助を拡充するという文言は、明らかに不適切だ。  今度の不幸な事件を利用した、米国の戦争への支持声明である。  声明の内容も粗雑だ。  「テロ」という言葉の曖昧さとダブルスタンダードについては言うまでもないだろう。  国際社会という言葉はごまかしだ。  世界で200か国ほどある国のなかで、ここでいう「テロ」の脅威に直面している国はわずかだ。  国際社会ではなく「テロと戦う有志連合」なのだ。  それさえも高々4分の一程度だ。  断じて国際社会ではない。  そして戦争を行っている国に援助を行うことほど間違いはない。  そもそも人道援助という言葉自体が嘘だ。  真の人道援助にあんな巨額はいらない。  戦争当事国にプロジェクト援助をしても破壊される。  財政援助ならどこへ消えるかわからない。腐敗や戦費に使われる。  だからこそ、日本の援助は紛争当事国に供与しないという大原則があった。  いつからその原則が変更されたというのか。  誰が勝手に変えたのか。  テロ非難決議を採択する前に、その案文についてどのような議論があったのだろうか。  反論した議員は一人もいなかったのだろうか。  そもそもそういう討論の場があったのか。  それにしても、今度の決議に、唯の一人も、反対したり、棄権すらしなかったというのか。  衆院議員の小沢一郎は反対しなかったのか。  参院議員の山本太郎はどう対応するつもりか。  異議を唱える勇気ある議員が、ただの一人も出てこないというのか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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