Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

もはや安倍首相では正しい対北朝鮮外交ができない決定的証拠
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月5日第109号 ■   ==============================================================   安倍首相では正しい対北朝鮮外交ができない決定的証拠  ==============================================================  ついに産経新聞に次いで読売新聞までも書いた。  きょう2月5日の読売新聞は、朝鮮総連本部の転売について、これは総連本部の退去逃れだ、批判は避けられない、と書いた。  産経新聞や読売新聞に書かれるまでもなく、朝鮮総連本部不動産がマルナカに落札されるまでの経緯や、をマルナカ社による落札後のグリーン社への転売や、その後当然視されているグリーン社から朝鮮総連本部に対する賃貸は、どう見てもまともな商取引ではない。  22億円あまりで落札したマルナカ社が、すぐに44億円でグリーン社に転売したのも不自然だが、資金力のないグリーン社が44億円を借りて購入できたのも不自然だ。  政府がこれら一連の動きについてその実態を知らないはずがない。  要するにこれは、ほとんどなくなった拉致問題解決の可能性を、完全に断ち切れない安倍政権の容認した取引なのだ。  そんな一方的譲歩でも、それで拉致問題が解決するならまだ許される。  しかし、きょう2月5日の日経新聞が、北京発共同として小さく書いていた。  朝鮮総連機関誌の朝鮮新報(電子版)は4日、日本の植民地支配からの解放70年に当たって、日本に「過去の清算」を要求する活動を「強力に展開する」という記事を掲載したと。  歴史認識問題を持ち出されたら安倍首相もおしまいだ。  これだけは安倍首相も譲れないだろう。  実際のところ、拉致問題の解決は、北朝鮮の非人道性をいくら批判し、国連決議を重ねても解決しない。  過去の清算である日朝国交正常化と同時に解決するほかはない。  そう私は繰り返し主張してきた。  それを、ついに北朝鮮までもが安倍首相に突き付けたのだ。  しかし安倍首相は、安倍談話でさえも、日本の侵略を自分の言葉で認めず、自らの言葉で謝罪する気はないようだ。  安倍談話で中国や韓国と和解する用意はなさそうだ。  中国や韓国に対してできないことを、安倍首相が北朝鮮に対してするわけがない。  ということは、いくら朝鮮総連本部の転売、賃貸で安倍首相が譲歩しても、それだけでは拉致問題は解決しないということだ。  拉致問題の解決は、村山談話を自らの言葉で引き継ぐ首相が出てくるまでは解決されないということである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2025年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2025年12月19日に利用を開始した場合、2025年12月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2026年1月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する