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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

有志連合に参加すると言いながら後方支援まで否定した安倍首相
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月3日第103号 ■   ==============================================================   有志連合に参加すると言いながら後方支援まで否定した安倍首相  ==============================================================  驚いた。考えられない発言だ。  安倍首相は野党の質問に答えて、次のように答えたという(2月3日産経)。  「日本が空爆に参加することはあり得ない。後方支援をすることも考えていない」と。  空爆に参加することがあり得ないのは当然だ。  それは憲法違反だからではない。  安倍首相と自衛隊にそこまでの覚悟はないからだ。  だから日本が出来ることは後方支援に限られている。  あのイラク戦争時も、燃料補給や米兵輸送などを自衛隊はせっせとやっていた。  それさえもやらないというのだ。  有志連合に参加すると宣言していおきながら、この矛盾はどうだ。  これを安倍首相のお得意のウソと片づけては見誤る。  これは安倍首相の本音なのだ。  集団的自衛権行使容認の時の記者会見の時もそうだ。  安倍首相には日本を戦争の出来る国にする覚悟はないのだ。  今度のイスラム国との戦いに自衛隊を参加させることはあり得ない。  そんなことをすればたちどころに自衛隊の命がないからだ。  そのかわり自衛官をヨルダンの日本大使館新たに配置してみたり、自衛隊の海外派遣恒久法を作って見たりする。  イスラム国との戦いと自衛隊の海外派遣は無関係だという。  安全なことなら何でもやる。  この覚悟の無さこそ安倍首相の最大の矛盾なのである。  護憲派たち恐れる必要はない。  安倍首相が狙うのは憲法9条を変えてこの国を戦争のできる国にすることではない。  自衛隊の予算や権限を増やし、武器産業を支援することであり、本物の戦争からは逃げ惑うことだ。  それはそれでとんでもないことだ。  だから安倍は危ない、危ないと騒ぎ立て続ければいい。  この矛盾はやがてはじまる安保論争でも焦点になる。  安倍首相は自らの矛盾に身動きできなくなり、2月18日のワシントンの有志連合サミットでもどう対応するかで苦しむだろう。  安倍首相は戦争と平和のはざまで、そのうちまた辞めることになるかもしれない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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