□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月3日第102号 ■ ============================================================== 小沢一郎・山本太郎が存在感を示すチャンスは今しかない ============================================================== 発売中の週刊現代2月14日号に山本太郎と怪気炎を上げた小沢一郎の「空振り」という小さな記事を見つけた。 その要旨は、1月27日に小沢一郎が山本太郎と一緒に開いた代表就任記者会見に対する永田町の反応は、与野党を問わず冷ややかだった、空振りに終わった、というものだ。 いくら小沢一郎が野党結集を最後の仕事と叫んでも、永田町の空気も読めなくなった小沢氏のもとに「結集」する国会議員は、もはや山本太郎以外にいないだろう、というものだ。 かつて小沢一郎とも、山本太郎とも、関係を持ち、それどころか、二人をつなぎ合わせることに一役買った私でも、今はそう思う。 しかし、私がその記事で注目したのは、その事ではない。 その記事の中で、山本太郎が、その代表就任記者会見の場で、安倍首相のイスラエルでの演説を、イスラム国を完全に挑発した、日本の船長としてふさわしくない、と批判したと書かれていたことだ。 この批判は正しい。 私が繰り返して言い続けてきたことだ。 安倍首相の中東外遊を批判することは今や最大のタブーのごとくだ。 おそらく、いま安倍首相のイスラム国との戦いを正面から批判する者がいたら、間違いなく潰されるだろう。 それほど安倍首相の失策は大きく、安倍首相は危機感を抱いているということだ。 我々一般国民はもちろん潰される。 しかし国会議員でさえも潰される。 それでも、安倍首相を批判できるのは、やはり国会議員をおいて他にない。 国会議員が動けばメディアは無視できない。 国会議員は一般国民にない大きな特権に守られており、その国会議員が潰される場合は大きな政治的反響を呼ぶ。 国会議員はただでは潰されないのだ。 国会議員を潰せば権力側も返り血を浴びるのだ。 山本太郎がもし本気でそう思っているなら、国会議員の名にかけて、本気で追及すべきだ。 そして小沢一郎は、そんな山本太郎を全面的に支持し、一緒になって安倍首相のイスラム国との戦いに反対するのだ。 イスラム国との戦いに米国と一緒になって突き進もうとしている安倍首相を政権の座から引きずり降ろすことは、日本の将来の為にこれ以上ない重要な政治使命なのである。 もし、それが出来なければ、山本太郎は、人の言葉を聞きかじって受け売りするだけのアジテーターだ。 もし小沢一郎が行動を起こさなければ、今度こそ小沢一郎は、政党助成金欲しさで山本太郎と野合しただけの政治屋で終わってしまう。 どの野党も野党政治家も出来ない安倍中東外交の追及をやれる政治家は、もはや失うものは何もない小沢一郎と山本太郎しかいない。 天が与えた絶好のチャンスなのである。 果たして彼らにその認識があるのか。 その覚悟と戦略と行動力があるのか。 私の最後のエールが、彼らに届くことを願うばかりだ(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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