□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年2月3日第101号 ■ ============================================================== 世論調査をねつ造するなら今しかない ============================================================== まもなくメディアが一斉に世論調査結果を流すだろう。 もちろん後藤健二氏らの処刑の後の世論調査のことである。 そして、いつもの通り、決まってその時点での内閣支持率を最後の付け加える。 これが世論調査の目的だ。 私はメディアが世論調査をねつ造してるかどうか知らない。 しかしねつ造するなら今をおいてほかにないと思う。 今度のイスラム国による邦人処刑事件は、あらゆる意味で、安倍首相の判断ミス、失策で起きたものだ。 それを一番よく知っているのは安倍首相本人であり外務省だ。 しかし、決してそれを認めるわけにはいかない。 これから始まる国会審議でも、野党の腰砕けに救われて、あの外遊は正しかったと押し通すだろう。 そんな安倍首相が一番恐れるのは世論の反応だ。 ここで世論が安倍首相の責任だと思っていることが明らかになれば、安倍首相はアウトだ。 だからメディアに圧力をかけて国民を誘導してきた。 その行き着く先が世論調査のねつ造だ。 いや、圧力ではなく、安倍首相とメディアの協力による世論調査のねつ造だ。 それを先取りして、私はもうすぐ発表される世論調査の内容を言い当ててみる。 まず後藤健二氏らを斬首したイスラム国は許せないと思うかという質問に対し、圧倒的な国民がイエスと答える。 当り前だろう。私でもそう聞かれたらイエスと答える 次に、テロとの戦いに屈しないという方針に賛成できるかという質問に対し、これも大多数の国民はイエスと答える。 これも当たり前だ。テロに屈してよいなどと考えるものはまずいない。 次に人道援助の拡充は重要と思うかという質問に対し、これも多くがそう思うと答える。 人道援助そのものは悪くない。 その後で、情報収集に問題はなかったか、自衛隊の海外派遣は必要か、有志連合に参加すべきと思うか、などという賛否が分かれる質問を並べて、その答えも賛否がわかれる形にしてカモフラージュし、最後に内閣支持率を問う。 これが目的だ。 そして内閣支持率は微増だろう。 間違っても支持率が下がることはない。 なぜなら、ここで支持率が下がれば、国民は安倍首相の失策を認めたことになるからだ。 もし支持率が大幅に跳ね上がるなら、その時こそねつ造の動かぬ証拠だ。 そうでなければこの国の国民は正真正銘のばかだということだ。 そうはならないだろう。 結論から言えば、安倍内閣の支持率は、人質事件が決着した後と前で、微増になる。 これが操作された世論調査の結果だ。 しかし、我々はそれを見てこう解説すればいい。 オランドもオバマも、危機を利用して支持率を大幅にアップさせている。 安倍内閣の支持率が微増ということは、危機を利用しても国民は反応を示さなかったということだ。 もはや安倍内閣の支持率は、何をやってもこれ以上あがらない。あとは下降するだけだということである、と(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加