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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

国民の目から封印されてしまった宜野湾市長とメディアの責任
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年2月11日第118号 ■     =========================================================   国民の目から封印されてしまった宜野湾市長とメディアの責任                                                                     ========================================================  明日2月12日は沖縄県宜野湾市長選挙の投開票日だ。だから どうしても今晩中に書いておかねばならない。  今度の宜野湾市長選挙の結果は今後の沖縄問題の帰趨に決定的 な影響を与える選挙だ。  いや、沖縄問題に限らない。日米同盟の帰趨に影響を与えずには いられない。  それにもかかわらず今日まで大手新聞がこの選挙についてまった くと言っていいほど報じなかった。  その異常さについて書かずにはいられない。  伊波前宜野湾市長は日米同盟の解消を正面から唱えている政治家 である。  その伊波氏が沖縄県知事選挙に挑み今の仲井真知事に敗れたのは 2010年の11月28日であった。  あの時、政府側からのどのような選挙介入があったかはわから ないが、絶対に伊波氏を勝たしてはならないという強い危機意識が あったことは間違いない。  なにしろ伊波氏は在沖縄米軍再編や普天間基地移設の欺瞞を誰 よりもよく知っている政治家である。  米国側と英語で直接渡りあえる専門的知識と能力を持ってい 政治家である。  私は伊波氏の講演を何度も聞き、その著書や論文を多く読み、 そして直接あって何度も話したこがある。  その主張の正確さと正しさは誰も反論できないものだ。  その伊波氏が、沖縄知事選での敗北から立ち上がり、再び宜野湾 市長として再登場しようとしているのだ。  今度こそ伊波氏が宜野湾市長として返り咲いたら野田民主党政権 のいい加減な対米従属政策はひとたまりもないだろう。  だからこそ野田民主党政権は、2010年11月28日の沖縄県 知事選の時と同様に、伊波氏の当選を阻止したいはずだ。  いや今度の宜野湾市長選挙で伊波氏が当選した場合のほうが政府 と米国にとってははるかに都合の悪いことになる。  辺野古移転への反対運動が盛り上げるだけではない。  沖縄の負担軽減であるとさんざん宣伝してきた在沖縄海兵隊の 切り離しグアム移転のウソが追及されることになるからだ。  真部沖縄防衛局長事件を封印し、その更迭問題を選挙後に先送り したことや、突然の在沖縄海兵隊の切り離し移転を発表して沖縄の 負担軽減を強調するのは、宜野湾市長選挙を有利に運ぶために姑息 な画策だと考えて間違いないだろう。  これほど重要な宜野湾市長選挙でありながら、その選挙運動を 大手新聞、テレビが見事に伝えなかった。  明日2月12日が投開票日であるというのにである。  明日2月12日になってわざとらしく報じるに違いない。  今日が投開票日だと。伯仲の選挙戦が繰り広げられてきたと。  その時はもう結果はわかっているのだ。  メディアは明らかに野田民主党政権と米国の側に与して宜野湾 市長選挙を封印してしまった。  伊波候補を勝たせるわけにはいかないという暗黙の合意が権力側 に張り巡らされてきたに違いない。  それが明日2月12日の夜に判明する。  メディアの責任は大き過ぎる。                             了                           ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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