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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

読者の皆様へ(小沢一郎政治塾講義の内容とその経緯)
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年2月11日号外 ■     =========================================================     読者の皆様へ(小沢一郎政治塾講義の内容とその経緯)                                                                     ========================================================  あれは確か昨年の12月ごろの事だと思いますがわたしは民主党 の小沢派の若い議員の一人からメールを受け取り、小沢塾の講義を 引き受けてもらえないか、日本外交を立て直すにはどうすればよい か話して欲しい、という依頼を受けました。  私は、メールでは真意が伝わらないと思いその議員に直接電話を し次のように私の考えを伝えました。  協力するにはやぶさかではないが、私がどういう経歴を経た人物 であり、どのような言動をしている人物であるか知っているか、 それでもいいというのであれば喜んで引き受けるがもう一度皆で話し 合うことをおすすめする、と。  するとその議員は承知の上で講義をお願いしているのですという。  それは光栄なことだと言って私はそれを引き受けました。  後で分かったことですが初日の11日は名古屋の大村知事が講義を し、3日目の13日は小沢一郎議員が講義をすることになっていると いう事です。その間に挟まれる形で明12日に、私が日本外交をどう 立て直すかについて話をする訳です。  私に期待されていることはわかりませんが、私はとりあえず 「さらば日米同盟」(講談社)で明らかにした私の考えを、末尾に 添付したレジメに沿って話すつもりですが、その後さらに内外の情勢 は急展開を見せていますので話の内容も少し変えようと思っています。  しかし日米同盟を正面から批判する事は控えるつもりです。  それよりも普天間基地問題への政府の対応に見られる対米従属を あらため、国民である沖縄県民の気持ちを米国に伝えて自主自立 した外交を行なうチャンスであることを強調したいと思っています。  どのような話をすればよいか読者の助言をお聞かせいただければ 幸いです。  なお私は日本外交の立て直しも重要ですが、いまは日本の政治を 立て直すことのほうがより緊急性があると思っており、この点に ついて小沢一郎氏の考えを確かめるべく集まった若手議員と意見交換 を行ないたいと思っていますがどういう展開になるかはもちろんわかり ません。  この小沢一郎政治塾の模様については2月13日のメルマガで報告 させていただく予定です。ご期待下さい。                             了  レジメ  日本外交をどう立て直すか                       2012.2.12.                 講師 天木直人                 元在レバノン日本国特命全権大使 1. 戦後史を正しく理解する重要性 憲法9条、象徴天皇制、東京裁判、日米安保条約、自民党 政権支配など、戦後の日本の基本的なシステムはすべてお互い に関連してつくられていた。 2. 安全保障政策において国民的議論が不在の日本 外交の基本は安全保障政策であるにもかかわらず、まともな 議論が不在の日本の不幸。 冷戦の終焉を生かせなかった、生かそうとしなかった日本外交 の反省。   樋口レポートと沖縄少女暴行事件が日米外交に与えた衝撃。  3. 「日米同盟深化」は本当に正しいのか 正しい外交の目的は国民の暮らしと安全を守ることである。  日米同盟はその目的に合致していると言えないこれだけの理由。 4. 米国の中東政策の不正義 私がなぜブッシュのイラク攻撃に反対したか。そして外務省から 辞職を迫られたか。 パレスチナ問題の本質とイスラエルと言う国を正しく理解する 重要性。   イラン情勢にどう対応するか。日本外交の正念場である。 5. 日米同盟―3・11―アラブの春を貫くもの 原発事故により、絶対だと思い込まされていたものが、ウソと 情報操作の結果であったことが証明された。 それはそのまま日米同盟について当てはまる。すなわち日米同盟 絶対視と原発推進政策はまったく同じ構図の下で行なわれて来た。 偶然にも3・11と前後してアラブに民主革命が起きた。絶対と 思われた対米従属政権が国民の手でもろくもくずれた。アラブの 国民に出来た事が日本国民にできないはずはない。 6. これからの日本の外交はどうあるべきか  何よりも自主、自立外交を取り戻すこと。そしてアジアとの 過去の歴史を直視して、これからの日本はアジアとの共生を目指す こと。そしてその根底にあるのは憲法9条を世界に掲げた平和外交 でなければならない。憲法9条は最強の安全保障政策であり日本 外交の基本である。                    ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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