□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年10月1日第685号 ■ ============================================================= 避難準備区域の解除と「福島の母子ともう一つの日本をつくる」の始動 ============================================================= 10月最初のメルマガはこの問題から始めたいと思う。 政府は9月30日夕、三つある避難区域のうちの緊急時避難準備区域の 解除を決定した。 原子炉が冷温停止状態になり、除染作業も進みつつあることにより、 解除の条件が整ったということらしい。 他の避難区域についても、原発事故処理工程表の進捗状況によって解除 の検討に入るという。 しかし、それが福島住民にとって本当に正しい決定なのだろうか。 いつまでも避難生活を強いることは福島住民にとってはもちろん酷だ。 避難区域指定が続くことはその地を見捨てることにつながる。住民に とっても、首長にとっても、つらいことだ。 しかし、放射能被曝の不安を抱えながら帰宅させられる住民や、避難を したくても声を上げられないまま苦しんでいる住民がいることも事実だ。 そもそも福島の放射線量は、人が安心して暮らせる数値になっている のか。 何よりも、国や行政が、自分たちの都合や思惑を隠して除染や避難解除 を強行しようとしているのではないか。 本当のところがどうであれ、少なくとも避難を続けたいと願う母子たち にはそれができる環境を国と地方行政は保障しなければいけない。 私が、福島母子と一緒にもう一つの日本を立ちあげようと思いついた 理由はそこにある。 ところが、そのプロジェクトを始めて、たちまち目に見えない巨大な 政治の壁を感じた。 除染といい、避難区域の解除といい、それが国や地方行政によって周到 にすすめられている国策であるが故に、それに反対できない雰囲気が出来 上がっているが如くである。 思うに、今度の除染と避難区域解除の決定は、福島原発事故問題に対す る国の政策の負の部分がすべて凝縮されている。 いや、福島原発事故に対する国の対応こそ、これまでこの国の為政者 たちが重ねてきた国民軽視の国策のすべてが凝縮しているのだ。 国策に逆らい、権力構造を変えようと正面から取り組むことは不可能だ。 しかし、原発事故犠牲になって被曝する母子たちを守ろうと声を上げる 時、それに反対できる者がこの国にいるだろうか。 その母子たちと一緒になって、誰もが出来なかった「もうひとつの日本」 が始まれば素晴らしい。 そして、それをきっかけに、この国の為政者たちが解決できない諸問題 を一人一人が解決していく、そのために予算と権限を一人一人が手にして いく。 その思いを共有する有志の者たちと、福島に隣接する栃木の地から今 動き出した。 これほどの原発事故に見舞われながら、それを将来の教訓にできない まま何も変われないとすればあまりにも残念だ。 この世に人知を超えるものがあるとすれば、原発事故は天が日本に与え た試練ではないのか。 原発事故は日本に新しい動きを迫ったのだ。 この動きについては近く「もう一つの日本」というHPを立ち上げ、 全国、いや世界に発信し、協賛者を得て、ともに進めていきたい。 その詳細については追ってお知らせする。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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