□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年9月29日第681号 ■ ============================================================= 口をすべらせた細野原発事故担当大臣 ============================================================= 他のテーマでメルマガを書いていたのだが、たまたま国会答弁を聞 いていて、細野原発担当大臣の聞き捨てならない言葉を耳にしたので、 急いで書く事にした。 このことに気づいた国民が果たして何人いるだろうか。 それを報道するメディアは出てくるだろうか。 細野原発担当大臣が9月29日の参院予算委員会で口走った。 午後1時過ぎの国会答弁だった。 白浜一良(公明)議員の質問に答えた答弁のなかで述べた言葉だ。 福島原発2号機の原子炉底部の温度がやっと100度を切った、と。 やっとここまで来たと。ここまで来るのにどれほどの関係者の苦労が あったか、感謝したい、と。 その言葉には何の異論もない。歓迎すべきことだ。 しかしその後に彼はなんと言ったか。 今日の各紙にはこれをよくぞ書いていただいた、そう言ったのだ。 確かに今日の各紙は一斉にこの事を大きく報じている。 それは東京電力が28日に発表したからだ。 そしてその発表はもちろん細野原発事故担当大臣と打ち合わせ済みだ。 要するに周到に準備して書かせたのだ。工程表が進んでいる事を アピールしたかったのだ。 しかし、だからと言って原発事故への東電、政府の対応が順調に進ん でいるわけではない。 それどころか、除染にしても、原発事故補償にしても、何よりも被災 民の被曝対策も、何も進んでいない。 それどころか放射線の封じ込めや、更なる水素爆発の防止策すら、 完全には終わっていないのだ。 そんな中で、冷温停止が前進したと大報道したメディアに国会の場で 感謝する。 それがメディアとつるんだ政府の情報操作の証拠であるとは言わない。 しかし、間違いなく放射能対策の遅れを覆い隠すものだ。 そのことしか原発事故処理で胸を張って国民に誇れるものがないのだ。 原発事故から半年が過ぎて、あの時の脱原発の世論の盛り上がりは、 ウソのようにかき消されつつある。 ベトナムへの原発輸出が契約され、「やらせメール」の責任をとって 辞めると言っていた九州電力の社長が居座ることになった。東電への 天下りが大手を振って認められ、原発事故処理の最優先策は除染に移った。 好感度ナンバーワンの細野原発担当大臣が、脱原発の機運に逆行する 片棒を担がされているとすれば細野大臣も本意ではないだろう。 少なくとも細野大臣には、放射能被害から国民を守り、原発に頼らなく てもいい日本の実現に向かって尽力してもらい。 細野大臣の国会答弁を聞いてつくづくそう思ったのである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加