□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年9月29日第680号 ■ ============================================================= ネタニヤフ・イスラエル首相の国連演説の一節に注目する ============================================================= 9月29日の毎日新聞「発信箱」で布施広論説委員がパレスチナ問題 を論じていた。 「それを言っちゃおしまい」だが、と断った上で、彼は言う。 イスラエルを守るべく国連で拒否権を多用する米国がパレスチナ問題 で真に公正な仲介者になれるはずはない、と。 この20年、パレスチナはもとよりイスラエルと米国も幸せになって いない。世界を幸せにするあたらな仲介システムが必要だ、と。 この布施氏の提言は、よく考えれば当たり前のことだが、ついに日本 のメディアの論説委員もここまで書くようになったのだ。 願わくば、「それを言っちゃおしまい」などと米国批判をタブー視 することなく、堂々と米国外交の誤りを指摘してもらいたい。 しかし、私がこの論説記事で注目したのはそのような布施広論説委員 の対米批判ではない。 彼がその論説記事の冒頭で引用したネタニヤフ・イスラエル首相の 国連演説の次の一節である。 すなわち、ネタニヤフ首相は要旨次のように世界の代表が聞いている 前で力説したというのだ。 ・・・日本にも韓国にも米軍が駐留している。ヨルダン川西岸にパレス チナ国家ができても、そこにイスラエル軍を配備する必要がある・・・ これは物凄い国連演説だ。 イスラエル首相の頭には日本や韓国はパレスチナと同じなのだ。 日本や韓国は、あたかもパレスチナがイスラエルにとっての占領地で あると同様に、米国の占領地であるといっているのだ。 そして占領地であるがゆえに、占領国が必要と認める限り占領国の軍隊 を駐留させることは当然だと言っているのである。 因みにネタニエフ首相は、そういった後で、パレスチナ側は主権国家と してイスラエル軍の駐留を容認できないだろうけれど、と言っている。 米軍駐留に反対しない日本や韓国はパレスチナ以下であるということだ。 さすがに布施広論説委員もこのネタニエフ首相の言葉に腹を立てたと見 えて次のように書いていた。 「ふと思った。イスラエルこそ米軍駐留を考えてはどうだろう。パレス チナやイランが脅威なら、イスラエルに米軍が駐留するのも一案では ないか。ネタニエフ首相はまさか、それを主権侵害とはいうまい・・・」 言われてみればこれもまた正論である。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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