□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年9月26日第674号 ■ ============================================================= 原発推進派の町長が勝利した山口県上関町長選から学ぶもの ============================================================= 今日(9月26日)のニュースの中で私が注目した最大のニュースは やはりこれだ。 福島原発事故が起きて、ここまで原子力発電所の危険性と非人道性が 明らかになったというのに、そして福島被災民がこれほど放射能汚染に 脅かされているというのに、 「原子力に代わる財源はない」とアピールした原発推進派の町長が、 「金のために町民の命と生活を犠牲にしていいのか」と訴えた脱原発 候補を破ったのだ。 しかも1868票対905票という圧倒的多数で。 さすがの私も上関町民の民度にあきれ返る。 しかし、それが民主主義だ。 そして、やはり勝った町長には勝つ理由があり、負けた脱原発候補に は負ける理由があったに違いない。 現職町長が勝ち続ける理由はもちろん目先の金である。 2011年度に限ってみても、原発に賛成する限り町の予算の4分の 1に当たる約11億円が国から交付金としてばら撒かれる。 それに加えて、中国電力が07年度以降総額24億円の寄付をしてき たという。単純に計算しても年間数億円という巨額だ。 悲しいかな人は目先の金には勝てない。どんな町長でも勝てる。 脱原発候補が勝てなかった最大の理由は、「世間の常識がここでは 非常識、ここの常識が世間の非常識」と言うばかりで、政府や中国電力 から予算をぶんどると宣言し、それを使ってより住みやすい町づくりの 青写真を示さなかったことではなかったか。 政府や東銀からばら撒かれる予算を、これまでの町長の使い方に対比 する形で、自立・持続する共同体づくりに使う構想を示せなかったから ではないか。 つまり「もう一つの上関」を構想できなかったからではないか。 ばら撒き金にどっぷりつかってきた上関町民を相手に、彼らを覚醒 させて勝利することは至難の業であることは分かる。 しかし町民の意識を覚醒させていくことも民主主義の重要な試練だ。 不毛な政治的言葉の応酬よりも、具体的な構想を示し、それを皆の手 で実現していく。 もはやこれからの政治はそれしかない。 それが私の言う「もう一つの日本」づくりである。 私はそれを「被曝に苦しむ福島の母子」とともに栃木県で立ち上げ、 それを全国の母子に訴えて共鳴を得ることにした。 この動きは誰も反対できない、止められない。 近く最新状況を報告させてもらう予定である。 期待せずに待っていただきたい。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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