□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年9月24日第669号 ■ ============================================================= 科学は政治を超えられるか ============================================================= 私には科学のことはよくわからない。 ましてや量子物理学などと言うものには皆目知識がない。 しかし、「ニュートリノは光より早い素粒子である」ことが 名古屋大学を含んだ国際研究グループによって観測されたという ニュースの凄さは、わかる。 なにしろ、観測結果が、「誤差」ではなく「事実」なら、あの アインシュタインの相対性理論が矛盾するからである。 これまでの物理学を根底から揺るがす可能性があるというのだから。 光速を超えると時間は逆戻りし、SFの世界が現実になるというの だから。 しかし、私の関心は別のところになる。 このニュースが発表された時点で、世界の物理研究者たちが、米国 の物理研究者たちが、どうでるか、その時米国政府がどうかかわって くるか。 私の関心はそこにある。 あらゆる科学の最先端は、結局のところ米国が独占、もしくは優先 的に利用してきた。 そしてその理由は経済的ということもあるが、より大きな理由は 安全保障上の理由からだ。 ニュートリノの大発見とその後の研究が、米国以外の国の手によって、 あるいは米国の独占が不可能な複数の国からなる国際体制の下で進めら れることを、果たして米国が許すだろうか。 それが研究段階に留まる限りはいいとしても、それが実用化される 段階になった場合に、米国が遅れをとることを許すか。様々な形で 政治的圧力をかけてきはしないか。 さすがに米国といえども国際的研究を阻止することはできないが、 必ずその主導権をとろうとするのではないか。 そして日本である。 かりに日本の技術がこの分野で優越しているとしても、日本は米国 との関係上、この問題でも米国の意向に従うのではないか。 決してそれを米国に対するカードとして使うようなことはしないの ではないか。 果たして科学は政治を超えられるか。 私がそう書いた理由はここにある。 私が思い出すのが坂村健氏のトロンである。 坂村氏の開発したコンピューターOSが広まらなかったのは、米国の 圧力で潰されたとする説と、もともとOS自体に限界があったという説 に分かれていると聞く。 果たして科学は政治を超えられるか。 それとも科学はあくまでも科学が優先されるのか。 読者の中で科学に詳しい方がおられたら、意見を聞かせていただき たいと思う。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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