□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年9月19日第657号 ■ ============================================================= 小泉純一郎は首相を辞めてもやはり救いがたい ============================================================= 私は9月17日のメルマガ第647号で、中国政府要人は、実は左派 よりも右派を信用する、靖国神社参拝にこだわった小泉元首相ですら 中国は一目置いていた、という東京新聞の清水美和論説主幹の論説を 引用し、果たしてそれは正しいか、と疑問を呈した。 この清水氏の論説を読んで気を良くしたのかどうかは知らないが、 小泉元首相が9月18日に川崎市内で講演し、日中関係について要旨次 のように述べたという(9月18日産経)。 「『靖国神社に参拝しなければ中国とうまくいく』なんていうのは 関係ない。参拝しようがしまいがいまだに沖縄・尖閣諸島で摩擦が起こ っている」、と。 小泉元首相はさらに講演で、チリで開かれたアジア太平洋経済協力 会議(APEC)の際の日中首脳会談の設定をめぐり、強硬姿勢に出て も会談が実現した裏話を、次のように得意げに披露したという。 すなわち「来年、靖国神社を参拝しないなら(首脳会談を)受ける」 と打診されたが、外務省を通じ、「必ず参拝します。それで会談を拒否 するならかまわない」と返答した。中国は最終的に、参拝を明言しない ことを条件に、会談を受け入れた、と。 産経新聞は、小泉元首相のこの言葉は野田首相が自分の信念を曲げて 靖国神社参拝を見送ったことに対する批判であると書いている。 しかし、小泉元首相も産経新聞も間違っている。 中国が日中首脳会談に応じたことは決して中国の譲歩でも小泉外交の 勝利でもない。結果オーライだったのだ。 中国は首脳会談を拒否することは出来た。 しかしそれは日中双方にとって決して好ましくない。 だから中国は応じたのだ。 首脳会談が実現しなかった場合に受ける打撃はむしろ日本側のほうが 大きかった。 中国は日本側に貸しをつくったのだ。 しかも、たとえ日中首脳会談が行なわれても、小泉元首相のような 姿勢を貫く限り日中関係は改善しない。 実際のところその後の日中関係は冷却したままだった。 外交の成功は日本国民にとって利益をもたらすことだ。 首相の自己満足の道具ではない。 清水美和論説主幹も「『右派』は大事をなす」の最後をこう締めくく っている。 野田首相が靖国参拝をするつもりがないことをはっきりさせたのは 賢明だった。9月下旬の国連総会から始まる外交の季節は米国とともに 中国首脳とも会談を重ね、信頼関係を築くチャンスだ、と。 小泉元首相はついに中国首脳と信頼関係を築くことはできなかった。 首相を辞めてなおその反省に思いが及ばない小泉元首相はやはり救い がたい馬鹿だ。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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