□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年9月18日第650号 ■ ============================================================= 米国の本音を知りたければ朝日新聞を読めばいい ============================================================= 大手メディアは総じて親米だが最近の朝日新聞に至っては対米従属の 極みである。いや、むしろ米国の代弁者と言ってよい。 それを見事に証明する二つの記事を今日(9月18日)の朝日新聞に 見つけた。 ひとつはパレスチナ自治政府が最終的に国連加盟を申請する方針を 表明した事を報じる記事である。 イスラエルとイスラエルを全面的に支持する米国は、拒否権を行使 するから申請をあきらめろと、早い段階からパレスチナ自治政府に圧力 をかけてきた。 それは国際社会の広く知るところである。 だからアッバス議長が9月16日の夜の演説で「国家としての国連 加盟を申請する」との最終決定を発表した事は世界を駆け巡った。 9月18日の大手各紙もこれを一斉に報じている。 その中で、朝日新聞だけが「パレスチナ 申請強行」という大きな見出 しを掲げて報じた。 あたかもパレスチナの決断が国際社会を分断する間違ったものと言わん ばかりだ。 わが国の大手メディアがいかに親米、親イスラエルといえども、さすが にどの新聞もこのパレスチナの最終決定については中立的に書いている。 朝日だけがこれを「強行」という否定的な言葉で表現しているのだ。 はからずも米国に偏向している朝日の本音が出たのだ。 もうひとつは、普天間移転に取り組む野田政権に対して注文をつけて いる今日の朝日の社説である。 「正心誠意で出直そう」という見出しのその社説は野田首相の普天間 移設問題に対する対応を厳しく批判している。 すなわち、野田首相は就任早々、大震災被災3県や台風被災地には見舞 い訪問しているのに、なぜ沖縄に行かないのか。 一括交付金を誘い水にして地元の軟化を期待するような「アメとムチ」で は事態は打開できない。 「素人」大臣では外務・防衛官僚に引きずられるだけだ。 などと手厳しい。 これら批判は一見もっともに見える。 しかし、この朝日の社説の核心は、もはや米国政府内にも辺野古移転に 懐疑的な声が出ている中で、これ以上辺野古移設のこだわる野田政権に 再考を求めているのである。 沖縄県民の感情をいたずらに悪化させると反米感情が爆発し、日米同盟 までも危うくなる、そんな愚はおかすべきではない、と言っているのだ。 まさしく米国の本音である。 米国の考えを知りたければ朝日を読めばいい。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加