□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年9月15日第642号 ■ ============================================================= 絶妙なタイミングで行なわれたカーター国防次官の議会証言 ============================================================= 野田新民主党政権は16日に普天間問題に関する関係閣僚会議の 初会合を開き、普天間移設について日米合意どおりの実施について 確認するという。 その直前の9月13日に海の向こうのワシントンで次期米国防副長官 に指名されたアシュトン・カーター国防次官が承認のための議会上院 公聴会に出席し、普天間移設や海兵隊のグアム移転について再検討する 可能性を示した。 絶妙のタイミングの証言だ。 日米合意に固執し続ける日本政府は、またもやはしごを外されること になる。 もっともこれははしごを外されほうが悪い。 米国側はすでにはしごを外すと何度も警告を発してきたからだ。 日本の官僚とそれに操られた民主党政権が、聞きたくないから聞こう としなかったのだ。 藤村官房長官は14日の記者会見でカーター発言に対する感想を聞か れ、カーター氏の発言は米政府が日米合意を見直すことを意味するもの ではない、日米合意は推進していく、と述べたという。 日米外交を何も知らない素人官房長官が、官僚に命ぜられるままに従来 の答弁をおうむ返しにしゃべっているに過ぎない発言だ。 しかし、これほど間の抜けた発言はない。 今のオバマ政権に議会の財政削減に抵抗して物事を進める政治力はない。 ましてや普天間見直しはレビン軍事委員長ら米国の軍事政策に関する 重鎮議員の総意である。 カーター氏はパネッタ国防長官につぐ国防副長官に指名される。 オバマ政権の国防政策を事実上決定する高官が、その指名公聴会でレビ ン委員長の前で見直すと証言したのである。 これで決まりだ。 これを否定する普天間問題閣僚会議とは何か。 藤村官房長官、玄葉外相、一川防衛相などの素人大臣が外務・防衛官僚 の書いた紙を読み上げるだけのセレモニーである。 そこで何を決めようと、これら閣僚が何を言おうと、すべては米国の決定 で覆される。 おりしも9月15日の読売新聞は一面トップで、米政府はついにレビン 委員長の提案に従って沖縄駐留米軍の戦闘部隊までグアムに移転することを 検討し始めたとスクープしている。 もはや日米合意は白紙に戻して再交渉せざるを得ないのだ。 沖縄海兵隊の抑止力についてさえも見直されるということだ。 そしてこれは日本にとってチャンスなのである。 野田内閣が出来て、普天間問題閣僚会議の初会合が開かれようとする直前に、 このような大きな動きが米国側から出てきた。 偶然とはいえ絶妙のタイミングだ。 日米同盟関係は、皮肉なことに日米同盟再確認を連呼する野田新政権の下で、 大きな転機を迎えることになる。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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