□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年9月12日第636号 ■ ============================================================= エジプトにおけるイスラエル大使館襲撃事件に思う ーこれこそがエジプト革命がもたらした変化である ============================================================= 9月9日にエジプトの首都カイロでイスラエル大使館が暴徒化した エジプト大衆数千人に襲撃されるという事件が起きた。 イスラエルと米国はさぞかし腰を抜かしたことだろう。 これこそがエジプト革命がもたらした最大の変化であり、米国、 イスラエルにとっての衝撃である。 そのことについて書いてみる。 エジプト革命に象徴されるいわゆる「中東の民主化」について、日本 の論評では決まって二つの事が語られた。 ひとつは、中東の民主化は国によって事情が異なり、従ってまたその 成り行きも一様ではないという説明だ。 二つは、中東の民主化は必ずしもイスラム原理主義への復帰とはなら ず、むしろアラブの国民はテロには与しないことがはっきりしたという 説明だ。 それはいずれもその通りだ。 しかし、それらの解説で一切言及されない事がある。 それは一旦イスラエルとの関係が悪化すると、アラブ大衆の反米、 反イスラエル感情は抑えきれなくなる危険性が出てくるということだ。 「中東の民主化」以前の親米、親イスラエル独裁政権の下では、その 大衆感情は抑え込まれてきた。 この点については中東の民主化が国によって多様性あるとしても見事 に一致する。 平時には国民はテロや原理主義には関心がなくても、イスラエルが パレスチナを弾圧したり、自国民がイスラエルの犠牲になった途端、 国民はテロ化する。原理主義の主張に共鳴する。 このことが見事に証明されたのが、9月9日にエジプトで起きたイス ラエル大使館襲撃事件なのである。 米国やイスラエルは中東の独裁政権とは取引ができた。 しかし「中東の民主化」が拡がるともはや取引は難しくなる。 米国やイスラエルがもっとも恐れるのはテロや原理主義ではない。 アラブの国民の反米、反イスラエル化なのである。 それを押さえきれない「中東の民主化」なのである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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