□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年9月8日第624号 ■ ============================================================= 米国・イスラエルの不正義を見逃すな ============================================================= 繰り返し書くが、9月20日はパレスチナ自治政府が国連に独立国家 承認の決議案を提出する日である。 今回ばかりは期待が高まっている。それを支持する国の数もかつてない 数にのぼると期待されている。 最近は南スーダンをはじめあらたな国々の国々の独立が認められている。 パレスチナ独立決議案が国連で認められない理由はどこにもない。 それどころかパレスチナ国家が認められれば、オバマ大統領自らが提唱 している「二国家共存」による和平の展望が開ける。 中東和平の夢が限りなく広がる。 しかし、パレスチナ独立を求める安保理決議は成立しないだろう。 イスラエルがこれを認めないからだ。 イスラエルに追随する米国が国連決議成立を阻止するからだ。 9月8日の朝日新聞が書いている。クリントン米国務長官がアッバス パレスチナ自治区議長に対し、独立申請決議には拒否権を発動するから そのような最悪のシナリオを避けるように決議案提出は辞めろと、最後 通牒を突きつけた、と。 中国やアラブ諸国を含む140カ国にも及ぶ賛成意思表示国に対し、 賛成するなと最後まで米国は働きかける、と。 間違った中東外交にどこまでも固執する米国。 しかし、その米国に輪をかけたように誤った行動を取ろうとしている のがイスラエルだ。 アッバス議長はファタハの会合で述べている。 「国連でどんな結果になろうとも、最終的な解決のためには和平交渉 に復帰する」、と。 しかし、そうはいかないだろう。 失望感がパレスチナを覆い、強硬派ハマスならずともパレスチナ人の 怒りは爆発するだろう。 それを見越した上でイスラエルは周到な武力行使を計画しているという。 ニューズウィーク日本語版9月14日号は、イスラエル南部軍のズビ・ フォーゲル元司令官の次の言葉を紹介している。 「イスラエルにとって唯一の解決策はハマス指導部に恐怖の一撃を与える ことだ。(2006年のイスラエルによるレバノン攻撃でヒズボラを叩いた。 その結果)ヒズボラはもはやイスラエルを攻撃する力を失った。ナスララは 逃げ回っている。ハマスも同じ目にあわせてやる。私たちを攻撃するより、 自分たちの生き残りだけで手いっぱいになるように」 この傲慢な発言はどうだ。 そんなイスラエルをあくまでも支持する米国。 米国とイスラエルの絶対的な不正義だ。 世界の平和を脅かす最悪の暴力だ。 それを国際社会はなんら制止する事はできないのだろうか。 今年の国連総会はパレスチナ問題から目が離せない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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