□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年9月8日第623号 ■ ============================================================= 反骨官僚に対するバッシングが始まる ============================================================= 私は7月22日のメルマガ第522号で、対米従属外交を批判する 現職の外務官僚が現れたと驚きをもって書いた。 東京外国語大学に出向している山田文比古教授のことだ。 大学教授といっても西欧一課長やフランス公使を経験したれっきと したキャリア官僚である。大学教授は一時的な出向である。 その山田氏が7月22日の朝日新聞「私の視点」で外務省の対米従属 ぶりを外交情報をまじえて批判したのだ。 これは凄い事だ。 さすがの私も外務省批判は外務省を解雇された後で始めた。 現職外務官僚でありながら所属先の外務省の政策を公然と批判する。 これは経済産業省の現役官僚でありながら政府、経済産業省の政策を 公然と批判する古賀茂明氏を彷彿とさせる。 そう思っていたら月刊誌エルネオス9月号に山田氏の事が書かれていた。 やはり山田氏は外務省から排斥されていたのだ。 大学教授への出向は片道切符で、もはや彼は本省には戻れない。事実上 の外務省追放である。大学教授に永久就職させて追放したのだ。 しかし、私が驚いたのは、そのことではない。 山田氏が東京外国語大学の教授になったことをエルネオスは次のように 厳しく批判している。 大学教授にふさわしい学術的実績もない外務官僚がやたらに大学教授に なる例が目立つ。これは手のいい天下りではないのか、と。 返す刀でエルネオスのその記事は「日米同盟の正体」(講談社現代新書) を書いた元外務官僚の孫崎享氏を厳しく批判する。 国際情報局長や駐イラン大使を歴任し、02年には防衛大教授に出向した 後そのまま転籍し、定年まで勤めた孫崎氏が、外務省を去ったからといって 手のひらを返すように外務省と対立する見解を次々と発表して稼ぐのは虫が 良すぎるのではないか、と。 おまけに息子は外務省のキャリア外交官であることを暴露し、これはネポ ティズムだ、親子で外務省を利用している、と。 政府に楯突く官僚に対するバッシングである。 官僚との関係を重視し、自民党との大連立をもくろむ野田民主党政権が スタートした。 今後はこのような反骨官僚に対するバッシングはさらに強まるだろう。 経済産業省の古賀茂明氏に対する風当たりも強くなるだろう。 もっとも、世間から見ればこれら官僚には批判される弱みがある。 給与を貰っている雇用主を公然と批判することは民間企業ではありえない。 外務省を批判しながらその外務省に息子が世話になっているのでは外務省 批判も迫力に欠ける。 権力と闘うには、あらゆる犠牲を覚悟して行なわなければならないという 事だ。 報われない挑戦である。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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