□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年9月7日第622号 ■ ============================================================= 国会審議を逃げ回る野田民主党政権 ============================================================= ただでさえ自民党との違いが曖昧な民主党であるが、野田政権の誕生 とともに、もはやすべてが自民党時代に回帰したごとくだ。 ついに国会開会をめぐる日程調整まで自民党のようになった。 報道によれば民主党と国民新党の与党国対委員長は6日午前、臨時国会 を13日に召集し、会期を16日までの4日間とすることで一致したという。 野田首相の所信表明演説とこれに対する各党代表質問を行うにとどめ、 東日本大震災の本格的な復興策を盛り込む2011年度第3次補正予算案 を審議する臨時国会は、米ニューヨークで開催される国連総会から首相が 帰国する今月下旬以降に開催する方針だという。 野田首相や民主党の輿石東幹事長ら幹部は首相官邸で会談し、こうした 日程で野党との調整に入ることを確認。民主党の平野博文国対委員長は 自民党の逢沢一郎国対委員長と国会内で会談し、「国連総会前に首相が所信 を述べる」と伝えたという。 これに対し、逢沢氏は「予算委員会における質疑は譲れない」とした上で、 会期を12月までとするよう要求。会談後は記者団に、会期を4日間で閉じ ることについて「全く論外だ。最初からぶつかり合うことになる」と反発 したという。 自民党がこんな事を言っても迫力はないが、これは正論だ。 私はこの記事を読んで、あらためて野田民主党、亀井国民新党連立政権の いかさま振りを見た。 政権政党に近づきたくてしかたない公明党はおそらく野田民主党と裏で手 を結ぶだろう。自民党も最後は妥協せざるを得なくなる。 かくして臨時国会は形だけのまったく不毛なものに終わるだろう。 あらゆる政策、予算が早急に決められなければならない状況にあるという のにである。 首相や外相、財務相の所信表明演説などは官僚の書いた原稿を一方的に 読み上げるセレモニーだ。 その所信表明に対する本会議での代表質問とそれに対する答弁は、これ またあらかじめ用意した質問書と答弁書を読み上げるだけだ。 本当の国会審議が始まるのは予算委員会からだ。 この予算委員会ですら、与党の八百長質問が時間の大部分をとる無意味な ものであるが、野田民主党はその予算委員会さえ逃げようとしているのだ。 そもそも国会開始が当然のように13日と設定されるのがおかしい。 なぜ組閣してすぐに国会を開かないのか。 国会議員の仕事は国会審議で政策論を戦わし、予算と法律を成立させる ことである。国会の場を通して国民に説明責任を果たすことである。 自民党政権時代にはこれが不十分であった。裏で取引した国対政治が幅を 利かせていた。 それを批判して政権交代を果たしたのが民主党政権ではなかったのか。 たしかに民主党が政権交代を果たした直後は国会質疑を尊重する姿勢を 見せた。野党に質問を譲って野党の質問を受けて立つ度量を見せようとした。 私はそれに期待した。 ところがそれはたちまちのうちに腰砕けになり、野党に追い込まれては いけないと民主党議員の八百長質問を許すようになった。 こうなったらもう歯止めは利かない。とうとう国会審議を逃げるように なった。 そして野田民主党政権における完全な自民党時代の国対政治への先祖がえり である。 国民に対する説明責任を果たすことなく訪米を優先する。米国大統領との 会談を国民への説明より優先する。 すべては自民党政権時代と瓜二つだ。 輿石とか平野とか、およそ政策にうとい古いタイプの国対政治家を前面に 出して野党との取引に精を出す。 いつから民主党はこのような情けない政党に成り下がったのか。 もはや民主党はかつての自民党以下だ。 民主党はとっとと空中分解し、民主党の政治家たちは一から出直すべきだ。 了 ─────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com まで ─────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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