□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年9月3日第611号 ■ ============================================================= 韓国紙から「極右」と書かれた野田首相 ============================================================= 野田氏がまだ民主党代表になる前のころ、彼のこの発言が日本のメディア に取り上げられた事があった。 A級戦犯とよばれる人たちは戦争犯罪人ではない、という、例の発言である。 これは政治家の発言としては極めて深刻な発言である。 日本は東京裁判の下した判決を受け入れ、それを元に戦後の日本をスタート させた。国際社会に復帰した。 アジア諸国との関係だけでなく米国との関係でもその判決を認めることは 基本である。 私人が何を言おうが勝手だ。 しかし野田氏は政権政党の政治家である。そしていまは日本を代表する 首相となった。 東京裁判の判決を否定するかのような誤解を与える発言をした以上、その 真意をいまこそ明確に内外に示す必要があるだろう。 しかし日本のメディアはこの発言をことさら封じ込めようとした。 民主党代表選挙の最中はもとより、新首相になった今も腫れ物に触るかの ように扱っている。 そう思っていたら韓国紙がこれを書いたことを今日(9月3日)の産経新聞 で知った。 すなわち黒田勝弘記者が「ソウルから」というコラムで「がんばれ『極右』 ノダ」と題して次のように書いている。 「野田佳彦首相の誕生は当然、韓国でもニュースだ・・・韓国各紙は野田氏 についてそろって『右翼・保守』といい、中でも韓国を代表する朝鮮日報は 1面で、『日本総理に極右傾向ノダ』とし、『極右的・軍国主義的考えの持ち 主』と伝えている」、と。 そしてそう書いた上で、黒田記者は次のように韓国のメディアを批判し、 野田首相に頑張れと応援する。 「・・・野田首相を『極右』などと伝えているのは世界で韓国ぐらいだろう ・・・韓国では日本相手の歴史問題や外交問題などで自分たちの考えや基準に合わ ないとすぐ『歪曲』とか『妄言』と非難する。1990年代以降はこれに 『極右』が加わった。筆者(黒田)など『極右言論人』の『妄言製造機』など といわれているが、野田首相も韓国マスコミの期待に応え『極右的』に頑張っ てほしい」、と。 産経の黒田氏が韓国紙からなんと書かれようがどうでもいい。 しかし日本の新首相が就任早々このような事を書かれるのは国民にとって 看過できない事だ。 野田首相はこの事を重く受け止めなければならない。 みずからの言葉の趣旨を日本国民や韓国国民の前で明確に説明しなければ ならない。 日本のメディアはその事について説明責任を果たすように野田首相に問い たださなければならない。 それほど深刻な外交問題である。 日本の政治家もメディアも言論人も歴史の重みを軽視するからいつまで たっても日本は正しい外交が出来ないままなのである。 おなじ過ちを繰り返すことになるのである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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