Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

野田新政権が短命で終わることを私は願う  
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年9月3日第610号 ■     =============================================================   野田新政権が短命で終わることを私は願う        =============================================================  野田新政権の評価について聞かれる。  その評価は新内閣の閣僚たちの仕事を見てから下すのが筋だ。  実際のところもう少し時間をかけて見極めたいというのが今の 私の率直な思いだ。  しかし、個人的直感では最悪の政権となる気がする。野田政権も また国民の期待に応えることは出来ないだろう。  そうであれば短命で終わってもらいたい。  私がそう思う理由は山ほどあるが、私の最大の関心である小沢問題 と対米自立の二つの観点から私の考えを述べてみたい。  そしてその二つは密接に関連している。  まず小沢問題である。  世間の一般的な受け止め方とは違って私は小沢問題は野田政権の下で 終わってしまうのではないかと危惧する。  なぜか。  メディアに誘導されてきた世論は、もはや小沢問題にうんざりし、 野田首相の言うノーサイドを歓迎する。    輿石氏の幹事長抜擢と小沢派閣僚の入閣をその証だと思う。  しかしそれは私に言わせばめくらましだ。  輿石氏は小沢氏の復活よりも民主党の政権維持を優先してきた政治家 だ。組合の利益を政権政党に活かすことを最優先してきた。政策よりも 国対政治にたけた古いタイプの政治家である。結果的に小沢氏を裏切る ことになる。  また、入閣した小沢派政治家の顔ぶれと与えられた閣僚ポストを見ると 決してノーサイドではない。  その一方で、輿石氏と小沢派閣僚が取りこまれたことで、小沢氏は もはや正面から反旗を翻すことは出来なくなった。  野田政権がどんなにもたついても、世論やメディアはしばらくの間は 高支持率を与えるだろう。今までが酷すぎた。今度もだめなら絶望的だ。 だから頑張ってもらいたい。そういう期待をメディアは流し、世論もそう 思う。  こうして野田政権の下で、小沢問題は封印され、封印される間に小沢 一郎は終わってしまう。  私はそれを残念に思う。  小沢一郎という政治家が終わる事が残念なのではない。  小沢的なるものが終わることを残念に思うのだ。  小沢的なるものとはなにか。  それは政権交代で期待された、政官財癒着と対米従属から の自立を目指す政治の実現である。  小沢一郎自身がそれを実現する覚悟と器量があるリーダー かどうか私は知らない。  それどころか、一部の小沢信者とちがって、私は小沢という 政治家の能力とこころざしに懐疑的ですらある。  そしてその懐疑は私のささやかな体験と情報に基づく根拠 あるものである。  しかし、政権交代を果たした民主党がここまで国民を裏切 って自民党時代に回帰した以上、政権交代の原点に立ち返る事 を主張する政治家と、それを実現できそうな政治家はいまや 小沢一郎だけだ。  せめてその言葉通りの政治を一度やらせてみて日本を変えて みせたい。  これが私の言う小沢的なるものである。  その一点で私は小沢一郎にエールを送ってきた。  野田新政権の誕生によって小沢一郎は終わらせられようとしている。  そして小沢的なるものは今度の主要閣僚人事で見事に失われて しまった。  野田新内閣の顔ぶれを見て暗澹たる思いだ。  これでは官僚主導に逆戻りだ。  しかもこれまで以上に官僚の振り付け通りになるだろう。  安住財務相や鉢呂経済産業相のそうだが、私がもっとも関心のある 外交・安全保障分野に限っては際立っている。  みずから安全保障に素人だと認め、これが本当の文民統制だ、と 述べる一川保夫新防衛相。    およそ外交に縁のなかった玄葉光一郎新外務大臣が真っ先に述べた 言葉が「日米同盟は基軸」だ。  このような閣僚人事を行なった野田首相に今の国民が求めている政策を 実現できるはずはない。  これが私の野田新政権に対する直感的評価だ。  本当の評価はこれからの政策を待って下したい。  しかし私の直感が正しければ、国民を失望させて短命におわる。  正しい政策を実現できない政権は、どんなに短命でも終わるべきだ。  正しい首相があらわれるまで、どんなに頻繁に首相が変わっても、なんの 不都合もない。                                了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2026年のバックナンバー

2025年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2026年6月19日に利用を開始した場合、2026年6月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2026年7月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する