□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年8月22日第593号 ■ ============================================================= バイデン副大統領の訪日報道から目を離すな ============================================================= 日本のメディアが連日民主党代表選の不毛な報道を繰り返している 中でも、世界は動いている。 バイデン米副大統領の訪中、訪日もその一つだ。 日米中の外交史の中でもこれほど象徴的な出来事はないだろう。 バイデン米国副大統領今夜(22日夜)訪日し、23日午前に菅首相 と会談するという。 いまから注意喚起をしておくが、日本のメディアがこれをどのように 報じるか日本国民は注目しなければならない。 もちろんバイデン副大統領の訪中との比較である。 バイデン副大統領の訪中は今後の米中関係を象徴するものであった。 バイデン副大統領は胡錦涛国家主席や温家宝首相と会談したのみならず、 習近平国家副主席と会談した。 これを8月20日の読売新聞はこう書いていた。 「・・・習副主席は、人民大会堂で向かい側に座るバイデン副大統領に 穏やかな笑みを見せていた。『協力こそ、双方の唯一の正しい選択である』 健康状態などに問題がなければ、2012年から10年間にわたって 党総書記として中国を率いることが確実な習氏は、米中関係の基本方針を そう表現した・・・習氏はその上で、両国関係をさらに発展させるための 4項目の提案を行なった。協力・協調と、相互不干渉がその柱だ・・・」 これに対してバイデン副大統領は、米国内の弱腰批判をおそれつつも、 友好関係を前面に打ち出した。年内にも習氏の答礼訪米が予定されている。 これを要するに米中新時代の幕開けである。 このバイデン副大統領の訪中を報じる8月20日読売新聞は、同時に 内政面で次のように報じていた。 すなわち誰が首相に選ばれても9月上旬の訪米の可能性はあると言って 日米首脳会談を要請する日本の外交当局に対し、米国は大統領の日程をいつ までも押さえて置けないのでバイデン副大統領の訪日までに態度を決める ように求めたという。 それを受けてかどうかは知らないが、枝野官房長官は8月19日の記者 会見で新首相による9月前半の訪米は延期されると発表した。 その言い方がまた情けない。 「再調整は大変残念で恐縮だが、日米関係が揺るぎなく発展するよう努力 したい」 そのバイデン副大統領は22日にモンゴルに立ち寄ってから22日夜に 訪日する。 数日後に辞めることが決まっている菅首相は何を話すというのか。 官僚の書いたメモを読み上げて日米同盟の重要性を繰り返すに違いない。 米政府高官らは中国で記者団に次のように説明していたという(8月21 日朝日)。 習氏は原稿なしでさまざまな議論に積極的に応じていた、と。 考えが非常に明快。そして手法は戦略的だ。同僚とのやりとりでも自信に 満ちていた、と。 米中関係を非常に重視している姿勢に感心した、と。 果たしてバイデン副大統領の訪日を日本のメディアはどう報じるだろうか。 菅首相との会談をどう報じるだろうか。 会談後の記者会見の場で、モンゴルの核廃棄物処理場建設について話しが 出なかったのかと尋ねる気の利いた記者が出てくるだろうか。 私は今から注目して日本の報道を待っている。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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