□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年8月13日第573号 ■ ============================================================= 脱原発の流れをぶち壊した菅首相の大罪 ============================================================= 政治記事が様変わりした。 ポスト菅をめぐる記事ばかりだ。 そして誰が後継者になるかを巡って再び小沢・反小沢が 書きたてられるようになった。 しかし、今度の小沢・反小沢については、かつての政争記事 の繰り返しを決して許してはいけない。 政策論争に発展させなければならないのだ。 今度こそ、国民生活優先のための政治の実現か、今まで通りの 政・官・財支配の政治の逆戻りを許すのか、その選択にして行か なければならない。 この事については今後も機会あるごとに強調していくつもりだ。 しかし、今日のメルマガは、その前にどうしても言っておきたい 事を書く。 脱原発の機運をぶち壊した菅首相の大罪について書く。 菅首相は延命のために脱原発を利用した。もはや皆がそう考える。 しかし、延命のために正しくそれを利用したのならまだ許せる。 最後まで脱原発を訴えて国論を二分させたうえで、彼の言うように 「矢折れ刀尽きて」倒れるのであれば局面は今とは随分違っていた だろう。 脱原発はその後の政局でも大きなテーマとして残っただろう。 しかし彼にはそのつもりはなかった。そこまで自らを犠牲にする覚悟 はなかった。 それどころか、もはや首相続投が無理だと悟った瞬間に保身に走った。 首相を辞めた後も政治家稼業を続けたいために、これ以上体制側からの 反発を食らわないように物分りよく振る舞おうと豹変した。 結果として脱原発の機運に水を差し、逆戻りを許した。 それを見事に表したのが3月12日の言葉である。 首相を辞めた後を考えるとうれしくてしかたがない。邪魔にならないよ うに政治活動を続けて行きたい。バイオマスに携って行きたい・・・ そういって伸子夫人と赤坂の居酒屋をはしごしたという。 見ているがいい。脱原発の動きは急速にしぼんでいくだろう。 我々は福島原発事故という千載一遇のチャンスを、この国の権力構造の 変革の為に生かす事ができなかったのだ。 これこそが菅首相の大罪なのである。 福島原発事故が発生して以来、一貫して脱原発を主張してきた東京新聞が、 今日(8月13日)のこちら特捜部で見事にそれを予言している。 すなわち、高橋はるみ北海道知事がストレステストを省略し来週にも泊 原発3号機の運転を再開すると。 すなわち、菅首相は退陣前の最後の国会答弁で、脱原発宣言を迫った福島 みずほ社民党党首に対し、菅首相は最後まで名言を避けたと。 すなわち、菅首相の後に誰が民主党代表に選ばれようとも、原発存続の方向 に進むだろうと。 その東京新聞は、同じ紙面で、国の放射能対策の遅れを厳しく追及し続け る児玉龍彦東大アイソトープ総合センター長の講演要旨を掲載している。 菅民主党政権の放射線被曝に対する無策と国民軽視を、児玉教授の言葉を 借り東京新聞は批判しているのである。 今からでも遅くない。菅首相には、首相を辞めた後こそ、国民の中に湧き上 がってきた脱原発の流れをこの国に定着させるよう、先頭に立って原発推進の 諸勢力と闘ってもらいたい。 それが出来ないようでは彼の脱原発は、文字通りおのれの延命だけに利用し た空疎な念仏だったということだ。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加