□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年8月10日第569号 ■ ============================================================= 「核抑止力のない世界を目指して最大限の努力をする」と言った菅首相 ============================================================= わが目を疑った。 菅首相が8月9日の長崎での平和記念式典に出席した際、記者会見 でこう述べたというのだ。 「核抑止力の必要がない世界の実現を目指して最大限努力したい」 これこそ私が菅首相に強く求めていたことだ。 とうとう菅首相は私の考えに目覚めたのか。 そう思って読み進んでいくうちに、これは産経新聞の菅首相批判の 記事だとわかった。 すなわち8月10日の産経新聞はこう書いている。 今後どのようなプロセスを踏んで日本の安全を確保しながら核抑止 力の必要がない社会を実現するかの考えは示さなかった、と。 あたかも思いつきで脱原発発言を行なったのと同じだと批判している のだ。 さらに産経新聞は続ける。 菅内閣が昨年12月に閣議決定した防衛大綱は「核抑止力を中心と する米国の拡大抑止は不可欠である」と強調しているではないか、と。 6月に日米両政府で発表したばかりの「2プラス2共同発表」も、米 政府が核も含む軍事力によって日本の防衛と平和に関与する、と再確認 しているではないか、と。 こればかりは産経新聞の言うとおりだ。 これではっきりした。 やはり菅首相のこれまでの発言は、世論に迎合するその場しのぎの発言 だったのだ。 それだけにとどまらない。 産経新聞はよもや防衛計画の大綱を忘れていないでしょうね、と書い ている。 もちろん忘れていない。 閣議決定にお構い無しに発言しているのだ。 それは「自分の考えがすべてに優先する」、という菅首相の傲慢な発言 ということではない。 自分の考えになじまないものでも平気でそれを政府の方針として認め、 実は自分の考えはそれとは違うのだ、と心の中でうそぶいているという ことなのである。 これほど無責任な事はない。 これほど首相という重責の重みを軽視した政治家はいない。 首相の覚悟は、自分の信念を閣議決定を経て政府の方針として実現する ことだ。 そして、もしそれを行なう覚悟がない場合は、閣議決定を自らの政府方針 として認め、守ることだ。 政府方針をここまで軽視する首相は、やはり不適任である。 今朝(8月10日)の報道を見ていると、どうやら菅首相は辞任を覚悟し始 めたようだが、それは当然だと思う。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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