□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年8月10日第568号 ■ ============================================================= 松田直樹がなぜここまで惜しまれるのか ============================================================= サッカーの元日本代表だった松田直樹が練習中に急性心筋梗塞で倒れ、 ファンの願いむなしく帰らぬ人となった。 以来メディアは彼を惜しむ番組を放送し続けている。 なぜここまで松田の死が惜しまれるのか。 それは、彼が元日本代表の一人であったからだ。 彼の活躍と実績がフアンにとっては忘れられないからだ。 34歳という若さでこの世を去った衝撃が大きいからだ。 しかし、それだけが理由ではない。 もっと大きな真の理由があるはずだ。 彼よりも有名な、彼よりも実績を挙げた選手が急逝したとしよう。 その衝撃はもっと大きく、そのニュースは一時的には彼の死以上に 大きく取り上げられるに違いない。 しかし、ここまで永続的に、感情的にその死が惜しまれることになっ ただろうか。 なぜここまで松田直樹の死が悼まれるのか。 それは彼の生き様に皆が自分を重ねるからだ。 栄光の時代から一転して戦力外通告で解雇され、マイナーリーグに転落 した松田。 実力はありながら、不器用な生き方で自らの選手生活を狭めて行った 松田。 それでも俺はサッカーが好きだ、サッカーを続けたいと言ってマイナー リーグで頑張った松田。 その松田が報われないままに突然急逝したのだ。 そんな松田に人々は自分を重ねるのである。 松田のように不器用な故に恵まれない人たち。彼らだけが松田の死を 惜しむのではない。 彼とは正反対に、文字通り栄光の道を歩み続け、俺は彼のような下手な生き 方はしないと勝ち組を気取っている者たちもまた松田に自分を重ねるのだ。 自分の人生もまた松田の人生と紙一重だと。 勝ち組の自分の人生と、負け組みの松田の人生のどちらが、価値があるの かと。 どちらが自分らしい生き方をして人生を終えられたのかと。 松田の急逝と、その後に繰り返し流される彼の言葉と笑顔は、立場を超えた すべての日本人に、それぞれの思いを抱かせて迫るのである。 それが松田の死がこれほどまでに悼まれるゆえんである。 松田はいい奴だった。合掌。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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