□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年8月11日第570号 ■ ============================================================= それでも続く政治の混迷 ============================================================= 不毛な2ヶ月の政治空白の末、やっと政局が一歩進むことになる。 しかしこれで政局が好転する事にはならない。 原発事故問題や復興・復旧作業が正しく進むことにはならない。 政治の混迷は形を変えて続いていく。 その理由は菅首相後の民主党代表選びが不毛な作業であるからだ。 なぜか。それはどのような人物が代表に選ばれようとも、それは 次期総選挙までのつなぎでしかないからだ。 よきにつけあしきにつけ本格的な政権が動き出すのは、総選挙で明確 な対立軸が掲げられ、国民が選択するあらたな政権が出来てからなのだ。 しかし、それを避けてなし崩し的に政治を誘導しようとしているのが メディアだ。 今日(8月11日)の朝日と読売が奇しくも同じ趣旨の社説を掲げて いた。 すなわち、朝日はこう書いている。 今度の代表選は「小沢か脱小沢か」といった権力争いより、政策選択と いう次元の高い代表者選びにしなければならない、民主党の公約を守るか 否かではなく、公約を超えた知恵が試される。これまで民主党を引っ張っ てきた菅、小沢、鳩山のトロイカを終焉させ、世代交代による再出発を行 なえ、と。 菅を見限った朝日が、しかし小沢、鳩山の復活は許さないというわけだ。 読売はもっと単純である。与野党協力の新体制で、消費税増税、行政組織 (官僚)の活用、原発再開による電力危機を回避せよ、と提言している。 確かに朝日と読売では原発政策について少しは異なる。 しかしその違いをはるかに上回る共通点は、政権交代時の民主党の公約を 否定し、保守大連立で日本を立て直せといっているところだ。 ところがそれに真っ向から異を唱えるような言動を見せる大物保守政治家 がいる。それが小沢一郎だ。 つまり朝日はその主張とは裏腹に小沢の復権は絶対に許さないと言って いるのだ。そしてそれは読売も同じである。 民主党の政権交代を国民が選択した最大の理由は、賞味期限の切れた自民党 的なるものとの決別であり、それが民主党のマニフェストであった。 こんどの政局でそれが完全に捨て去られた。 その責任は菅降ろしのために自民党と手を結んだ菅執行部であるが、実は 菅首相もいちはやくマニフェストを放棄していた。 そして今度のマニフェストの全面放棄も承認したのだ。 それに抗して民主党の原点に戻れといっているのが小沢なのである。 すなわち政局の混迷は小沢的なるものと反小沢的なるもののせめぎ合いが、 国民の選択によって最終決着しない限り終わらないのだ。 問題はそれが今直ちに行なわれないことだ。 小沢一郎は裁判で無罪を勝ち取るまで動けない。 何よりも小沢一郎にその覚悟があるのかどうかわからない。 日本の政治の混迷をこれ以上許すことは国民にとって大きな不幸だ。 小沢一郎は明確に国民の前に意思表示すべき時だ。 それによって民主党が分裂されることになってもよし、新党結成に動い てもよし、政局は本格政権に向かって一刻も早く動き出す時である。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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