□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年8月8日第564号 ■ ============================================================= 日本はトルコの中東外交を見習うべきだ ============================================================= 日本の中東外交は存在しないに等しいから、日本のメディアもまた 中東情勢について何も書かないが、実はリビアやシリアで中東民主化 が正念場に立たされている。 欧米や中東諸国はこの問題が最大の関心事だ。 そのリビア、シリアについてトルコのギュル大統領が8月7日の 日経新聞「世界を語る」の中で次のように述べていた。 「・・・我々は明確に中東の民主化を支持している。イスラム教国 であるトルコの成功とその存在自体が、これを各国にも達成できる ことを証明している。 (リビアとシリアについて)悲しい事だ。シリアの改革の必要性は 明らかだ。バース党の専制政治を存続させることは出来ない。シリア 政権は民主政権に移行するチャンスはあったがしなかった。戦車で 市民を弾圧しており、許容しがたい危険な状態に陥っている。戻る ことの出来ない危険な道に入ってしまった・・・ 産油国リビアのような豊な国は一人の独裁者によって統治すること はできない・・・市民は蜂起したが残念ながら冷酷な政権を崩壊させ ることは難しく、内戦状態に陥った。カダフィ政権が存続することは もってのほかだ・・・」 中東民主化についてのこのように明瞭な方針を語ることのできる 指導者を持つ国が羨ましい。 そしてこのギュル大統領の言葉を読んだ時、私はかつて駐日レバノン 大使が私に言った次の言葉を思い出した。 「せめて日本はトルコのような中東外交を行なったらどうか」 トルコのような中東外交とはどういうことか。 それはパレスチナ問題について正義の側に立つということだ。 イスラエルや米国の中東政策を牽制しながら、それでいてイスラエル や米国から一目置かれる、決してこれらの国との関係を悪化させない 外交力のたくみさを持つということだ。 そして、それはまた、対米従属のあまり自主、自立した中東政策を 何一つ持たない日本に対する痛烈な批判でもある。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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