□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年8月8日第563号 ■ ============================================================= その気になれば政治主導の官僚人事はできる ============================================================= 経済産業省の幹部3人の更迭人事はとんだ食わせ物だった。 各紙の報道が一様にその舞台裏を書いた。 すなわち、あれは経産省が海江田大臣と周到に打ち合わせて、 最小の混乱でおさめようとした人事だったのだ。 やらせの発覚なども明るみに出て経産省は世論の手前なんらかの責任 を取らざるを得なかった。 ならば幹部3名を同時に辞めさせて責任を取った形にし、その一方で 主要な幹部の順送り人事を行なって組織の秩序を守る、それを海江田 大臣に了承させた人事だったのだ。 ところがそれを知った菅首相は、人事に口出しすることなく、朝日に リークして政治主導の更迭だといわんばかりのスクープ記事を書かた。 あたかも原発推進派を一掃するという自分の政治主導の人事だと見せよ うとした。 それに怒った海江田大臣が、それは許さじとばかり、前から決めていた 人事だ、任命権者は自分だ、と言い出したから話しがややこしくなった。 蓋を開けてみれば後任者たちは順当な繰上げ人事であったので、さすが の朝日も腰砕け人事だと書き出して、一連の馬鹿騒ぎは終わったのだ。 この騒動で皆が感じた事は、菅政権ではとても政治主導の官僚人事は 出来ない、官僚の抵抗に丸め込まれるのがオチだ、ということだろう。 ところが実はそうではない。 これがこのメルマガの言いたいところである。 政治主導の人事はやろうと思えば出来るのだ。 その証拠が8月7日の読売新聞に出ていた。 すなわち北沢防衛大臣は、停滞する普天間問題や在日米分再編問題への 対応をテコ入れするため、8月15日付で発表する課長級以上の幹部人事 を、すべて対米問題の経験者や在米勤務経験者などの対米従属者たちで固 めることにした、というのだ。 北沢防衛相ですらこんな露骨な政治主導の人事が出来るのだ。 もっともこれは政治主導人事の最悪の例である。 対米従属の官僚の言いなりになった北沢大臣が、良識ある政治主導を かなぐり捨てて、米国に迎合する滅茶苦茶な政治主導の人事を行なった のだ。 政治主導の人事はその気になればいくらでもできる。 問題は、今の菅政権には正しい政治主導の人事が出来ないだけだ。 それをやろうとしないだけの話である。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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