□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年8月5日第557号 ■ ============================================================= やはりいかさまだった経済産業省幹部3名の更迭人事 ============================================================= わずか一日で、ここまで舞台裏が明らかになる人事もめずらしい。 鳴り物入りでスクープした朝日の経済産業省幹部3名の更迭人事は やはりいかさまだったのだ。 8月5日の大手各紙はすべてこの人事を批判している。 菅首相に批判的な産経や読売が批判的なのはわかる。 しかし菅首相に好意的な毎日、東京、日経までが批判している。 そしてスクープを掲載した朝日新聞さえも厳しく批判している。 要するにすべての新聞が批判的に受け止めたのだ。 批判の最大の理由は、この人事が順送り人事だった(各紙)という ことだ。 もともと世論の批判から幹部の交代は避けられなかった。経産省は 組織防衛のためみずから幹部人事の交代を申し出て、同時に大幅な 省内人事行なう。それを8月12日に予定していた。 その人事を発令した後、海江田大臣は12日から3日間インドネシア で行なわれるアセアン経済閣僚会議に出席し、帰国後辞職することに なっていたというのだ(8月5日産経)。 なるほど。これなら海江田大臣が辞任の時期を遅らせた理由がわかる。 菅首相は、本当は思い切った人事をやりたかったが死に体首相にそこ までの力はない。海江田大臣が「順当人事」を発表した後に、首相周辺 に「欲をいえばきりがない」とぼやいたという(8月5日朝日)。 菅首相の姑息なところは、それを海江田首相が発表するまえに朝日に リークして自ら更迭したように演出したことだ。 海江田大臣が官邸に相談に行った際、まんまと手柄をぱくられた。菅 首相の経産省たたきによる延命策に仕立て上げられた(8月5日東京) のだ。 またしても海江田大臣は菅首相に出し抜かれたのだ。「ひきょうだ」、 「こそくだ」と海江田大臣は吐き捨てたという(8月5日)。 そのような舞台裏はどうでもいいとしよう。 重要な事は今回の人事で経済産業省の改革ができるかだ。原発政策が 脱原発に正しく進むかだ。 「経済産業省の「順送り人事を許しているようでは焼け太り容認では ないか。菅首相が(これで)けじめをつけたと考えているとしたら、 とんでもない勘違いである」(東京新聞社説)。 「トカゲの尻尾きりと見られるようなことだけは避けるべきだ・・・ 政治主導を合い言葉に官僚を指導、監督してきたはずの菅直人政権の政治 責任もまた問われなければならない」(毎日新聞社説)。 「経産省内にはサプライズなき人事に安堵感が広がる」、「大胆な電力 行政の改革につながる気配はない」(朝日)。 これが今回の更迭人事の実態である。 今日発売の週刊フライデーには、菅首相は経産省に反旗を翻した古賀芳明 氏を何らかの形で政府内に取り込むことさえ考えている、という記事がある。 しかし次官人事が決まった以上それはないだろう。 それでも菅首相が古賀氏を内閣参与などに取り込み、古賀氏がそれを 引き受けるようでは、菅首相も古賀芳明氏も笑い者で終わってしまう。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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