□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年8月3日第552号 ■ ============================================================= 日本はパレスチナ国家承認国連決にどう対応するつもりか ============================================================= 今年9月から始まる国連総会の目玉の一つがパレスチナ国家承認決議の 可否であることは間違いない。 8月3日の読売新聞は、オバマ大統領の提案を受けてイスラエルが 第3次中東戦争(1967年)前の国境に応じる方針を固めたと報じている。 しかしこれが中東和平にとっての明るいニュースだと考えるのは皮相的な 見方だ。 同じく8月3日の日経新聞は、イスラエルは米国の要求を受け入れて譲歩 の姿勢を見せながら、その一方で米国に対し、パレスチナ側が国家承認決議 を取り下げるよう働きかけるつもりだと書いている。 こちらがより正しい見方だ。 イスラエルは何があってもパレスチナ国家の承認を阻止する積もりなのだ。 なぜイスラエルはそれほどまでにパレスチナ国家の成立に反対するのか。 それはパレスチナ国家が誕生すれば、これまでのようにパレスチナを弾圧し 続けることが出来なくなるからだ。 パレスチナ国家が出来れば、パレスチナ国家もまた他の国家と同じように 主権国家として国際法に従った権利を正当に要求できるようになるからだ。 果たしてパレスチナ国家承認決議案の行方はどうなるのか。 その見所は決して決議案の成立の可否にあるのではない。 果たして世界のどれだけ多くの国がパレスチナ国家承認決議に賛成するのか、 その数の多さにある。 パレスチナが独立するためには、最後は安保理における承認が必要だ。 そして米国は必ず拒否権を発動するだろう。 だからパレスチナの独立は現実的にはあり得ない。 しかし国連決議を承認する国が多ければ多いほどその意味は重くなる。 圧倒的多数の国連加盟国が独立決議を承認したならばそれが米国、イス ラエルへの圧力になる。 そこで注目されるのは日本政府の対応だ。 日本はパレスチナ国家承認決議にどう対応するだろうか。賛成か反対か それとも棄権か。 パレスチナ自治政府の幹部は日本の支持が決定的に重要だと訴えている。 南スーダンの独立を承認した日本だ。 南スーダンよりも国家要件を満たしているパレスチナの承認をためらう 理由はどこにもない。 ためらう理由があるとすれば、それはただひとつ。 米国、イスラエルがそれに反対するからである。 日本外交のすべてはそこに帰着する。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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