□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年7月22日第523号 ■ ============================================================== 菅首相の延命を左右する米国と売国外務官僚 ============================================================== 菅首相が延命の頼みとする支援者はもはや社民党系の市民派グループ しかない。だから菅首相の原発政策がどんどんとぶれるのだ。 すべての原発を全廃しなければ脱原発は偽物だと批判されればストレス テストを持ち出し、原発輸出を続けていいのかと迫られるとついに商談を 進めていた原発輸出も見直すと言い出した。閣内不一致の連続だ。 そして菅首相が延命の頼みとする最大のものが米国のおぼえめでたい ことである。 だからこそ沖縄住民を裏切ってまで普天間問題の日米合意にこだわり、 訪米と日米首脳会談にこだわるのだ。 そんな彼にとってまことに悩ましい動きが出てきた。 一つは北朝鮮拉致容疑者が関係する市民グループへの政治献金問題が 発覚したことだ。 それに加えて社民連のドンである楢崎弥之助元衆院議員(91)が即時 退陣を求める文書を突きつけた。 それに加えてついに米国が声をあげ始めた。 市民派グループの要求に沿って進めたはずの脱原発について、米国が 懸念を表明した。 米国のナイズ国務副長官は20日、訪米中の高橋千秋外務副大臣と会談 した際、「将来のエネルギー政策をどうするのか」と「脱原発」発言の真意 を求めたという(7月22日、読売、日経)。 はたして米国は菅首相を見限るのか。 私はいまの時点ではまだはっきりしないと思っている。 利用できるうちは利用するというのが米国の本心であると思っている。 そしてその鍵を握っているのは米国と菅首相をつなぐ外務官僚であると私 は見ている。 ウィキリークスが明らかにした外務官僚の実態は、米国と通じて日本の首相 を米国の都合のいいように操ることである。 菅首相が外務官僚を敵にまわせば米国との関係はあっという間に終わるが、 外務官僚に屈して米国の言うとおりに従えばまだ延命の可能性は残る。 果たして菅首相と外務省との関係はどうなっているのか。 それを占うのが次期駐米大使の人事である。 菅首相が首相でいる間に、次期駐米大使が外務官僚である藪中前外務次官に 決まるのであれば、それはとりもなおさず延命のために外務官僚に屈したと いうことだ。 次期駐米大使の人事発表から目が離せない。 了

新しいコメントを追加