□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年6月2日発行 第193号 ■ ───────────────────────────── ガザ支援の物資輸送船団を襲撃したイスラエルの国家犯罪を許すな ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ イスラエル軍は5月31日、ガザ支援の人権活動家たちが乗った物資輸送船団を拿捕、銃撃し、 多くの活動家に死傷者が出た。 国際社会はいつまでイスラエルの非道を放置し、ガザのパレスチナ人を見殺しにするのだろうか。 私がこのニュースを知ったのは5月31日の午後に私の携帯にかかってきた朝日新聞記者からの 一本の電話であった。 その電話は私の所在を確かめるものであった。その船に私が乗っているという噂があったので確認 するために電話したという。 ちょうどその時私は講談社にいて6月下旬に出版予定の「さらば日米同盟」の最終打ち合わせを していた。私が日本にいる事を確認するやその記者はがっかりした様子で電話を切った。 確かに私は昨年暮れにガザ解放を願う自由の行進に参加するとブログなどで通知した事があった。 事情により結果的には参加しなかったが、その事が噂のもとになったのかもしれない。 確かに私は5月23日から5月28日まで日本を留守にするとブログなどで告知していた。その行く先 がガザ支援船団だったと噂されたのかもしれない。 実のところ私はその時中東を訪れていた。 そして現地の報道で、このガザ人道支援船団をイスラエルが妨害するだろう、しかし誰にもガザ支援を 行う活動家を止められない、という参加者の投稿記事を読んでいた。 その通りの事が起きたわけだ。 私はパレスチナ情勢が見通せる。 イスラエルのパレスチナ弾圧は終わることはない。米国の不正義な中東政策が正しくなることはない。 ガザの虐殺は放置され、国際政治はいつまでたってもイスラエルの国際法違反を制止できないままだ。 なんという不条理だろう。 その一方で今回のガザ支援の活動家たちのように、ガザ市民が受ける非人道的な虐待を、耐えられない 思いで直視し、命がけで支援を行おうとする人々が世界中にいることも知っている。 そこにかすかな希望を見出す。 イスラエルと米国の不正義こそ、私が米国のイラク攻撃を許せなかった最大の理由であった。 日本の米国支持は間違っているとレバノンから声を上げた理由であった。 北朝鮮の魚雷攻撃疑惑が朝鮮半島を戦争の危機に追い込んでいると大騒ぎしている。 しかしたとえ北朝鮮が韓国哨戒艦を撃沈した事が事実であっても米国は動かない。だから戦争は起こらない。 しかしイスラエルの安全にかかわる事ならばイスラエルは直ちに先制攻撃をする。そしてそれを米国は 認める。戦争はいとも簡単に起きる。 この世の中で戦争を起こすのはいつも米国なのである。 そんな米国との軍事同盟を最優先する事が憲法9条を世界に誇る日本の国益なのか。 断じてそうではない。その事を堂々と訴える政治家がいないところに今の日本の政治の迷走がある。 かくも簡単に鳩山首相が米国に屈してしまった理由がそこにある。 それを許すのは結局は日本国民なのだ。 _________ 天木直人のメールマガジン 2010年6月2日発行 第193号

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