□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年5月7日発行 第159号 ■ ───────────────────────────── 普天間基地移転問題とNYテロ未遂をつなぐもの ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いまや普天間基地移転問題を取り上げる日本のメディアは、もっぱらこれを鳩山民主党政権の 危機一色で取り上げているが、米国にとってはそれどころではない事態が進んでいる。 先日ニューヨークのタイムズスクエアで自動車爆弾によるテロ未遂事件が起きた。その後の調査 では逮捕されたパキスタン系の容疑者がタリバン地区で爆弾製造訓練を受けていた事を認めた上で、 爆破テロが目的だったと述べたという。 昨年末のナイジェリア人によるデトロイト上空の飛行機爆破未遂についで危機一髪のテロ未遂で あったのだ。 米国が受けた衝撃の大きさを日本人とうてい想像できない。 なぜ米国がここまで核不拡散にこだわるのか。なぜ米国はイラン制裁にここまでこだわるのか。 すべてはテロによる自爆攻撃の恐怖からだ。 しかし、米国が「テロとの戦い」を続ける限り、どのような強硬策を講じても、自爆テロの脅威から 逃れる事はできない。 それどころか米国はどんどん追い込まれつつあるかのようだ。本土において未遂が未遂で終わらなく なる時が近づきつつあるような気がする。 私にそう確信させてくれた記事がある。それは毎日新聞が連載している「テロとの戦い オバマの 無人機戦争」第5回にあった次のくだりである。 ・・・世界各地のグループからなるゆるやかな分権型組織となったアルカイダは、米軍の無人機で 空爆され死亡した子供たちの姿をビデオに撮り、ネットワークを通じて世界各地に「憎悪」を拡散させている・・・ 普天間基地をはじめ日本国内にある米軍基地は、もはや日本を守るものではなく「テロとの戦い」に 不可欠な戦争遂行基地である。 その基地を日本からなくし、米国のテロとの戦いから決別しない限り、日本の安寧はない。そこれどころか 無実の市民殺しに加担する事になる。 普天間基地移転問題は沖縄県民の悲願をかなえるという事だけではない。ましてや鳩山首相が言うように 抑止力のために日本人が犠牲を強いられる問題では決してない。 米国の戦争を止められないのなら、せめて日本はその米国の戦争をボイコットする、そういう問題なのである。 その事を国民に教える事こそメディアの責務である。 _________ 天木直人のメールマガジン 2010年5月7日発行 第159号

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