□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年4月22日発行 第131号 ■ ───────────────────────────── ケネディとフルシチョフ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 昨日(4月21日)のメルマガ第130号で戦争体験者の言葉の重みについて書いた。 書いた後で、偶然にも二人の戦争体験者の外交ドラマを教えてくれる記事を見つけた。 4月21日の朝日新聞「大波小波」が書いていたキューバ危機にまつわるエピソードがそれである。 戦後の国際政治において、世界が核戦争の瀬戸際にもっとも近く立たされたのが1962年10月の キューバ危機であったと言われている。 米ソ両陣営とも、軍指導者は主戦論を主張する。 しかし、米大統領ケネディは、太平洋戦争で沈んだ哨戒線艇で部下を救出した苦い経験から、 戦争の大義名分に強い疑問を持って軍主導部の主張を受け入れない。 その一方で、米国の対応を読み違えて苦しむフルシチョフは、最後は譲歩してキューバに持ち込んだ 核弾頭とミサイルを撤収する。そのフルシチョフもまた、独ソ戦の前線で体験した悲惨な記憶を、核戦争 の恐ろしい結果と重ね合わせ、軍指導者をおさえて屈辱を甘んじて受けた。 戦争体験者がこの世にいなくなるとき、戦争への歯止めがなくなってしまうとしたら人類はあまりにも 悲しい。 戦争を知らない世代こそ、戦争に進む動きに決然と立ち向かわなくてはいけない。 _________ 天木直人のメールマガジン 2010年4月22日発行 第131号

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