□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年4月18日発行 第122号 ■ ───────────────────────────── 読売新聞のスクープの真偽が鳩山首相の命運を決める ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ きょう4月18日の読売新聞が一面トップで大スクープを放った。 核テロサミットにおける「鳩山・オバマ夕食会兼非公式首脳会談」の内容を明らかにしたのだ。 その記事の要旨はこうだ。 まず鳩山首相が、5月末決着に向けて努力していると説明した上で大統領にも是非協力願いたい、 と要請した。 これに対してオバマ大統領は、あなたはトラスト・ミーと言ったが何も進んでいないではないか。 きちんと最後まで実現できるのか(Can you follow through?)と強い疑念を示した。 これに対し鳩山首相は「岡田外相とルース大使との間で、今交渉を行っている」と説明したが、 大統領から明確な反応はなかった。 読売新聞の記事はこの内容をオバマ大統領の強い不満の表れとして報じている。 米国の対日不信 ここに極まれり、という感じで書いている。 それは読売新聞の主観の入った鳩山政権攻撃の意図がうかがえる記事だ。 しかし、それを差し引いて、上記に抽出して書いた会話は、一切の先入観を排除した会話の部分だけ を読売新聞の記事から引用したものだ。 その部分に関しては事実か、事実でないか、どちらかしかない。 もし事実であれば鳩山首相には普天間問題を解決する資格も能力も指導力もないということだ。 考えても見るがいい。オバマ首相と直接に会談できる絶好の機会に、自分の「腹案」を具体的に何も 言わなかった、いや、言えなかったのだ。オバマ大統領から大丈夫かと念を押されたのだ。それに対し 岡田外相に任せているとしか言わなかったのだ。自分でこう解決するという考えを示さなかったのだ。 何のための首脳会談なのか。 もしこの会談内容が事実に反するのであれば読売新聞の責任は大きい。単なる誤報では済まされない。 報道機関として廃業を覚悟しなければならないほどの重大な誤報となる。 読売新聞は複数の関係筋が17日、明らかにしたとしている。 これだけの情報だ。会談に立ち会っていた者か、通訳か、あるいは会談内容を鳩山首相から聞かされた 極めて限られ者に限られる。 その気になって追及すればいずれ判明する。なによりも読売新聞はその情報源を知っている。 私は情報源の秘匿は絶対に守られなくてはならないと考えるひとりである。情報者の人権保護という よりも、情報を国民に知らせる意味で情報源の秘匿は不可欠だ。だから情報源を明らかにして機密情報を 漏らした者の責任を追及するべきではない。 しかしこの読売新聞の記事の真偽については曖昧なままにしておいてはいけない。 と、ここまで書いてきて気づいた。この情報源とは米国政府関係者に違いない。注意して読めばそう 推測できるのだ。 やはり読売新聞は米国と示し合わせて鳩山政権を追い落とそうとしているのかもしれない。 このスクープ記事は興味満載である。他のメディアがフォローしなければ情けない。 _________ 天木直人のメールマガジン 2010年4月18日発行 第122号

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