□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年4月17日発行 第120号 ■ ───────────────────────────── 米メディアに酷評される鳩山首相に思う(続) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このテーマで続きを書くつもりはなかったが、昨日のメルマガ配信直後に、NHKのニュースで 藤崎駐米大使がワシントン・ポストの記事は「一国の首相に対して失礼だ」と不快感を示したこと を知って続編を書く事にした。 このニュースに接した時、外務省も今回はまともな外交をしているじゃないか、私のメルマガに 触発されたわけでもないだろうが、と感心した。そしてその後の展開を注意深く見守った。 そして失望させられた。なんの事はない。これは藤崎大使の独り相撲でありアリバイ作りだ。 はやり外務官僚は無能集団だ。 この発言は15日の邦人記者相手の記者会見で語ったものだという。その時、今後どういう対応を 政府としてとるか検討する、と言った。 この今後の対応こそ最も重要な政策であり外交である。私は注目した。 この対応は米国社会や国際社会を相手に日本政府の考えを示すものでなくてはならない。しかも それは間髪を入れずに行われなければ効果はない。間延びしてそれを行えば逆効果だ。 実のところ私も自分ならどういう対応をとるか考えてみた。もちろんそれは岡田外務大臣、鳩山首相 と協議し、了解を得た上での政策決定である。 どのようなメッセージを誰が、誰に対し、どういう形で発するか。そう考えた時これは結構難しい 対応だと気づいた。 そして今の外務省ではそのような外交を考える余裕も能力もその意思もないことに気づいた。 案の定その後なんらの対応も見られない。週末に入った。週明けになんからの対応をしてみたところで もはや意味はない。 結局藤崎大使の発言は邦人記者向けの独り言でしかなかったということだ。あの発言ですべてを 終わらせようとしたのだ。平野官房長官に付き合って鳩山首相を支えていますよ、という自己保身の アリバイ作りでしかなかったということだ。 いつものとおり日本のメディアを使った日本向けのメッセージでしかなかったのだ。 その一方で日本のメディアはその後藤崎発言のフォローをまったくしていない。4月17日の産経が今頃に なってNHKのニュースと同じ事を報じていた。 一国の首相がここまで馬鹿にされて黙っている日本のメディアは米国の手先か、と一人いきまいているのが 日刊ゲンダイ(4月17日)だ。しかし日刊ゲンダイがいくら騒いでも憂さ晴らしのゴシップ新聞と一蹴されて 終わりである。 外務省も日本の大手メディアもまともな仕事をしていない。それで通用する日本と言う国は権力にあぐらを かいた無能者たちにとっては、さぞかし楽園のような国に違いない。 _________ 天木直人のメールマガジン 2010年4月17日発行 第120号

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