□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年4月4日発行 第101号 ■ ───────────────────────────── 社民党議員に読ませたい記事 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 普天間基地移設問題の迷走を報じる報道の中で、決定的に欠けている視点がある。 それは米側にも譲歩を求める意見である。 報じられるのは、「米国側は現行案を譲らない」という報道ばかりである。あたかも それを当然のごとく報道し続ける。 この視点を鋭くついたメディア側の意見を始めて目にした。 4月1日の毎日新聞「発信箱」における布施広論説委員の次の指摘である。 「・・・この問題で真正面から米国を批判した報道は皆無である・・・問題解決には米側の 譲歩や妥協も必要だと私は信じてやまない・・・米国防総省の中を歩くと、長い廊下に飾られた 戦争の写真や歴史資料の膨大さに驚かされる。この超大国にとって、普天間問題は懸案をつづった 分厚いファイルの1ページに過ぎまい。それが日本の命運に関わるところに(日米)同盟の重さの 非対称性がある・・・」 弱腰姿勢はメディアだけではない。日本の政治そのものが米国との交渉に一番弱腰なのである。 なぜ移転先探しに日本側が苦労しなければならないのか、移転先を決めるのは米国の責任だ、 こう繰り返す日本共産党の主張は正しい。 なぜ同じ護憲政党の社民党がそのような単純・明快な立場を表明できないのか。 それはもちろん連立政権にとどまっているからだ。 いまや国民に隠して真っ先に米国と交渉を進めるような対米従属に成り下がってしまった鳩山 民主党政権を支え、権力の側に立ち続けようとするからだ。 いいだろう。百歩譲ってそんな社民党に理解を示すとしよう。 しかしそんな社民党の国会議員でもこれだけは両目を開いてよく読んでもらいたい。 ここからがこのメルマガの言いたい事である。 4月3日の毎日新聞が一面トップで「反基地」に傾くグアムを取り上げていた。 その記事はもし在沖縄海兵隊がグアムに移転すれば、危険や環境やインフラの不足などでグアム 住民の負担がいかに重くなるかという事を詳細に報じる記事である。 そのうえグアムは他の米国の州のような権利のない準州扱いだ。地元の声は連邦議会に届かない。 そんな弱者に日本の金で基地を押しつけてすました顔をしていられるのか、そう問いかける記事である。 極めてタイムリーな記事だ。 そう思っていたら4月4日の朝日新聞が一日遅れで、やはり一面で同様の記事を大きく掲載した。 解説記事を他の紙面の中で詳しく特集していた事も毎日新聞とまったく同じだった。 これらの記事がいみじくも指摘した諸点は忘れてならない視点である。 県外、国外、グアム移転が実現されればそれで事足れりと考え、それが実現できれば社民党の手柄だ、 だから社民党が連立政権にとどまる事に意味がある、そう社民党が考えているのならとんだ勘違いだ。 米軍基地は周りの住民をすべて不幸にする。米国外はもとより米国内の住民も苦しむ。 普天間基地移設問題で一番苦しまなければならないのは米国なのである。 _________ 天木直人のメールマガジン 2010年4月4日発行 第101号 お知らせ 3月5日に収録された植草一秀さんとの対談が福岡のスタイルFMで放映されています。 鳩山政権の評価が微妙に食い違っているところが注目点です。本当はもっと違うのですが そこは私らしくなくオブラートに包みました。 興味ある方は以下のサイトを参照してください。 http://www.768.jp/ondemand/list/vod.php?vod_id=163

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